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多気町VISONで発酵テーマのイベント 手こねすしのワークショップも

多気町VISONで発酵テーマのイベント 手こねすしのワークショップも

多気町VISONで発酵テーマのイベント 手こねすしのワークショップも

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 大型商業リゾート施設「VISON(ヴィソン)」(多気町)のイベントドームで6月28日・29日、発酵食をテーマにしたイベント「発酵ツーリズム東海『VISON発酵祭』」が開かれた。

発酵ツーリズム東海「VISON発酵祭」

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 28日は「世界の料理人1000人」に選ばれた奥田政行シェフと発酵食に関する著書を持ち発酵食に関するイベントなどを行う発酵デザイナーの小倉ヒラクさんによるトークセッション、三重の食材と発酵調味料を使った「発酵美食ビュッフェ」を合わせた「三重の発酵美食夜会」などが行われた。

 29日は、「志摩いそぶえ会」(志摩市)による志摩の郷土料理「手こねすし作り」、「木桶(おけ)職人復活プロジェクト」メンバーによる「箍(たが)編み」、名古屋国税局と森喜酒造(伊賀市)による「こうじ造り」、搾りたてしょうゆ、自分好みにブレンドするソースの「ボトル詰め」、こうじ菌をテーマにした絵本作家ワタナベアキホさんによる「こうじのコージー」の「ぬりえ」などのワークショップを行った。

 そのほか三重県醤油(しょうゆ)味噌(みそ)工業協同組合(津市)による県内メーカーが作るしょうゆやみそを紹介し販売する「三重しょうゆ街道」、日東醸造(豊田市)の「足助仕込三河しろたまり」、1337年創業「まるや八丁味噌」(岡崎市)の木おけ仕込みのみそ、「トリイソース」(浜松市)の木おけで熟成させたソースなどを販売するブースもあった。

 しょうゆやみそ、酒など地域の発酵食と観光をつなぎ、「発酵」という視点から日本文化の価値を再発見するプロジェクト「発酵ツーリズム東海」の実行委員会は昨年8月、「緩やかに」発足。小倉さんは「日本各地に根付く発酵食品は、その土地の気候風土・歴史・暮らしの文化を宿した『記憶の箱舟』としての価値を持っている。そんな発酵食の生まれる場所を巡ることで、これまでとは全く違う魅力を持つ観光のあり方、旅のルートが生み出される。発酵ツーリズムでは、ものづくりの現場、田んぼや港、小さな島々の景色がそのまま旅のデスティネーションとしての価値を持つ。暮らしの営みの場に触れ、五感でその土地の文化を深く理解し、ものづくりへのリスペクトと共に、その土地に根ざした産業と共同体の未来を醸していくのが、発酵ツーリズムが目指すあり方」と説明する。

 同施設広報担当の今原佐織さんは「5月31日に行った、VISONの敷地内を巡り、点在する発酵スポットで多彩な発酵グルメを味わう『発酵ウオーキング』がとても好評で、また参加したいという人が多かった。発酵食ブームでもあり、関心も高いので発酵食についての情報発信も継続的にできれば。『発酵美食ビュッフェ』は通年でできるように進めていきたい」と話す。

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