介護付き有料老人ホーム「虹の夢とば」(鳥羽市鳥羽)で12月12日、利用者に喜んでもらおうと「焼き芋祭り」を開いた。
寒くなり外出しにくくなる冬の季節に、室内でも利用者に楽しんでもらおうと企画。同施設の副施設長の小寺由美さんが朝から炭に火をつけ、じっくりと遠赤外線の熱で時間をかけて120本の「紅はるか」を焼き芋に仕上げた。
前日には、利用者に紅はるかをアルミホイルに包む作業を手伝ってもらった。小寺さんは「利用者さんの中には、待ちきれなくて今日食べられるものだと勘違いしてしまった人もいるほどで、みんな焼き芋を食べるのを楽しみに、笑顔で作業をしてくれた」と話す。
小寺さんが焼き加減を手触りで判断し焼き上がったものを管理栄養士の小久保じゅんこさんが1個ずつ温度計を刺して中心温度の確認を行う食品衛生管理も怠らなかった。
小寺さんは「私も焼き芋が好きで、利用者さんにも喜んでもらえるはずと、冬の季節でもワクワクできる楽しみ方として5、6年前から企画を温めていた。昔のホクホクの焼き芋だと、喉を詰まらせる心配があるが、しっとり系の『紅はるか』や『シルクスイート』『安納芋』などは介護施設利用者さんには最適。それでも当施設ではペースト状にしたり、さらに小さく刻んだり利用者さんによって食べやすいようにアレンジも加えた。おやつの時間に提供したところみなさん大喜びで、昔を思い出しながら食べてくれた」とほほ笑む。