10月から2月までの満月が、ちょうど伊勢・二見興玉神社(伊勢市二見町)の夫婦岩中央に出現する。「日の出」とは違った幻想的な「月の出」を直接見ようと同神社に足を運ぶ観光客やカメラマンが年々増えている。
夏至の日に見る「日の出」は、夫婦岩と太陽を結ぶ直線上に富士山も重なることからたくさんのカメラマンが同神社の「富士見橋」に勢ぞろいする。「冬至の日の『月の出』はまだまだ日の出には及ばないが、それでも30人ほどのアマチュアカメラマンが昼間から場所取りにやってくる」と同神社広報担当の岡みどりさん。
今年のこれからの「月の出」の見ごろは、11月13日16時27分、同14日17時20分、同15日18時23分、12月12日16時、同13日17時8分、同14日18時22分、同15日19時37分、2009年1月10日15時52分、同11日17時8分、同12日18時24分、2月8日15時55分、同9日17時9分。
11月12日15時44分に現れた月は、暗くなるとともに輪郭を表し、その場に居合わせた観光客らの足を止め、デジタルカメラやカメラ付き携帯を持つ人は、その一瞬をカメラに収めていた。
岡さんは「秋から冬は波が荒れ、非常に寒い時もあるが、寒いと空気が澄んで満月も美しく見える。昇り始めの月はオレンジ色だったり、昇ってからは岩の間に光の帯が伸びたり…。月光に照らされる夫婦岩は幻想的でとてもきれい。是非一度見に来ていただければ」と説明する。
同神社は日の入リから21時まで、夫婦岩のライトアップを実施している。