「経営革新塾」(伊勢市商工会議所主催)、「創業塾」(志摩市商工会主催)で学んだ伊勢志摩で活躍する起業家3人が1月19日、「美容福祉」をテーマにしたコラボレーション事業を行った。
「塾」で共通の講師であったモア経営研究所(豊橋市)の日野眞明さんのその後のネットワークで知り合った3人は、それぞれ異業種。須賀かをりさんは、社会福祉協議会での10年間にわたる介護福祉の経験を生かして昨年4月、美容室「かぐや」(多気郡明和町斎宮、TEL 0596-52-6808)をオープン。桐山由佳さんは、アロマ専門店「香りの工房」(伊勢市岩渕1、TEL 0596-63-6878)を昨年7月にオープンしたアロマセラピスト。井上啓俊さんは、介護福祉機械などを販売するJOY WAY(志摩市大王町船越、TEL 0599-72-2870)を昨年4月に設立、シャワートイレの販売などを手がける。
今回のコラボは、要介護者や患者が内面から変わり、生きることに喜びをもち、心の輝きを引き出せるようにと提案。須賀さんは髪の毛のカット、ブロー、マッサージのほかメークやネイルサービスを提供し美しくなることの喜びを、桐山さんは要介護者や患者、そしてそこで働く人に対して香りが持つパワーで五感に訴えることを、井上さんは「シャワートイレ フローレット」の使用が、人に気を使わせることなくできることの重要性をそれぞれ提案した。
須賀さんは「利用者の方の髪の毛をきれいにさせていただいたときの笑顔がとても印象的で、サービスを提供する側と受ける側が対等な立場の時に心から喜びが出るのだと実感した。美しくなる喜びをいつまでも感じてもらえるようにサービスを提供したい」と話す。
井上さんは「自動シャワートイレを導入すれば、寝たきりの方が安心して寝ることができる。『自立』のお手伝いすることで、心の不安を取り除くことができれば」と訴える。