イタリアのクラシックカーや国内外のスポーツカー約70台による公道レース「La Festa Primavera2009(ラ フェスタ プリマヴェラ2009)」が4月19日~21日、関西地域で初めて開催され、伊勢志摩地域も走行する。
同大会は、1997年から毎年秋に関東-東北地域を走る日本で唯一の国際クラシックカー連盟(FIVA)公認の公道ラリー「La Festa Mille Miglia(ラ フェスタ ミッレ ミリア)」の姉妹イベント。基本精神は「古い物に敬意を」「いくつになっても心・少年」「イベントに参加するすべての人々と友情の輪を広げる」。来年以降も継続していく予定(同組織委員会)。
大阪、京都、奈良、滋賀、三重の2府3県の名所旧跡を訪れながら約850キロを走破する。エントリー数75台のうち70台が参加。最も古い参加車両は1923年製造の「BUGATTI BRECIA T22」。「TOYOTA 2000GT MF10」(1967年、1968年、1970年)3台、組織委員会特別参加車として「NISSAN FAIRLADY 240ZG」(1972年)1台の日本車も。タレントの堺正章さんは「MASERATI 200SI」(1957年)、雅楽奏者の東儀秀樹さんは「MG A」(1956年)で参加。
大阪の梅田スカイビル前を19日12時スタートし、大阪市役所、御堂筋(大阪市)、陶芸の森(信楽)、鹿深夢の森(甲賀)、メッセウイングみえ(津市)、町民文化会館(南伊勢町)、この日のゴール地=合歓の郷(志摩市)に到着し、タイムレースを行った。
20日は7時に合歓の郷を出発しそれ以降は、鳥羽展望台(鳥羽市)、伊勢神宮内宮、おかげ横丁(伊勢市)、アスピア玉城(玉城町)、農業公園ベルファーム(松阪市)、道の駅「伊勢本街道御杖」(御杖村)、比奈知ダム(名張市)、ゆめぽりすセンター、上野城、さるびの温泉(伊賀市)、美里庁舎(津市)、鈴鹿サーキット(鈴鹿市)宿泊。21日は、鈴鹿サーキットを7時スタートし、農業公園ブルーメの丘(日野町)、彦根城(彦根市)、安土城天主信長の館(安土町)、比叡山峰道レストラン、比叡山延暦寺(大津市)、京都市役所、平安神宮(京都市)、奈良県庁(奈良市)、大阪城、そして最終ゴールのホテルニューオータニ大阪(大阪市)をを17時前後に到着予定。
堺さんは、合歓の郷に集ったファンの声援にMASERATIを運転しながら応えていた。東儀さんは途中でタイヤが2本パンクするという珍しいハプニングに遭遇しあえなくリタイア。「同じタイプの車を所有する伊勢市在住の方が、親切にもタイヤを貸してくれることに。今回は残念ながらリタイアだが、そのタイヤを着けてみんなと一緒に完走したい」と心温まるエピソードも披露した。