年間300回以上講演会をこなし全国を飛び歩く伊勢の中村文昭さんが10月11日、生まれ故郷に近い度会町でトークライブを行った。参加者は県内外約200人、中には新潟からの参加者もいた。
多気郡大台町(旧宮川村)出身で飲食店「Living Cafe kurofune(リビングカフェクロフネ)」(伊勢市小木町、TEL 0596-36-7800)を経営する中村さんは講演会で、高校時代、宮川を見ながら講演会場の前の道を通ったことを懐かしみながらも、自身の経験や人生の師匠から受けた教えを話し、参加者の笑い、時に涙を誘った。
「何のための仕事なのか?」と参加者に問いかけ、「生活するために働く『ライスワーク』から、好きなことをするために働く『ライクワーク』に、そして人を輝かし元気を与え、人に光を与える『ライトワーク』を目指すことが大切なのでは」と投げかける。
また中村さんが引きこもりや、ニートたちを北海道に集め、農業を通して自立することを学べるように展開するプロジェクト「耕せにっぽん!」のエピソードも披露。「引きこもり君やニート君たちが農業をして就労すれば、世の中の社会問題が一気に2つ『若年者就労問題』と『食糧自給率の低下問題』が解消する」と冗談を交えながら力説。そのほか、先生たちを応援するプロジェクト「あこがれ先生プロジェクト」を全国に波及させ、疲れている先生たちを元気にしようと計画する。
主催者の木の整体院(度会郡度会町棚橋)竹内秀樹さんは「この講演会が、ひとりひとりが何か変わるきっかけになれば――という思いで、夫婦で1年前から企画した。小さいところから変われば、やがて町や市・国までも変わるかもしれない。今回多くの出会いもあり、また来年も実現したい」と意欲を見せる。
「第2回あこがれ先生プロジェクト!!in三重」は11月8日13時~16時、三重県総合文化センター(津市一身田上津部田、TEL 059-233-1111)中ホールで開催される。参加費=教育関係者=無料、一般1,000円。