志摩市商工会(志摩市阿児町鵜方)は11月18日、同商工会館で「第5回おらげのええもん研究会」を開催した。
バイヤーなどに笑顔で応対する出展者。志摩市商工会の「第5回おらげのええもん研究会」
「おらげのええもん」とは志摩地方の方言で自分の家の一番いいもの、一番自慢したいものという意味があり、その思いを商品開発に注いでもらおうという意図を持つ。出展者自らが、県内外から集まったバイヤーに自社製品をPRし、取引成立を目指すことを目的にスタートし今回で5回目を数える。
研究会には、市内で営業する24社が出展し、魚介類など新鮮な志摩の食材を利用した自慢の自社製品を展示。市内外から訪れたバイヤーや一般市民ら約300人が、各ブースを熱心に見回った。
この日は、定番のてこね寿しや、カキ、タイ、サバなどの燻製品、佃煮やカツオ節、乾燥ヒジキやアラメなどの海産物、アオサや伊勢エビ、真珠の粉末を利用した豆腐やカレー、しょう油などの製品約100種類が会場を飾った。そのほか、獣医の指導を受けながら飼育されたブタ肉の味噌漬けやアワビの粉末を利用したお菓子なども出品された。
また同市浜島町南張地区で生産され皇室にも献上された南張メロンを利用したアイスクリーム、メロンパンの試食コーナーには多くの人が集まっていた。
同商工会水産部会長の山本起大さんは「これからは攻めの商売をするため今後もこのような催しをし、各社に一層の商品開発や改良をして、県や国の品評会に出展していく業者を増やしたい」と意欲を見せた。