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志摩で「海ぶどう」の養殖にチャレンジ-本州で最北

(2007年06月15日)

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志摩で「海ぶどう」の養殖にチャレンジ-本州で最北

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本州最北の「海ぶどう」の養殖に成功した前田勉さん-前田真珠養殖施設にて--Cultivating “Seaweed Grapes” in Ago bay, Shima

 英虞湾で真珠貝の稚貝の養殖などを手がける前田真珠(志摩市阿児町立神、TEL 0599-45-3548)が沖縄など亜熱帯地域に生息する「海ぶどう」の養殖に成功し、話題を集めている。

 もともと真珠養殖業を手がけていた同社は、12年前からアコヤ貝や岩ガキの採苗養殖事業に軸足を移し、現在はほかに、緋扇貝やトリ貝などの採苗養殖を行い、志摩地方の養殖業者へ稚貝などを販売している。同社では昨年7月から「海ぶどう」の養殖実験を始めていたが、このほどめどが立ったことから、市場調査も兼ねて、地元の飲食店や旅館への出荷を開始した。

 今年2月に志摩市商工会の地元特産物開発事業「おらげのええもん」研究会に出品したところ、地元紙や名古屋のテレビ局などに取り上げられ、地元旅館では、テレビを観た人から宿泊予約の際に「海ぶどうが食べたい」という要望が出るなど話題になっている。

 海ぶどうの養殖を担当している前田勉さんは「恥ずかしながら『海ぶどう』の存在を初めて知ったのは昨年7月。勉強のため岡山理科大学専門学校アクアリウム科を訪ね、熱帯魚の観賞用に少しだけ養殖していた『海ぶどう』を食べさせてもらった時。その美味しさに感動し、『志摩でも養殖できるかも』と思い少し譲ってもらって培養したのが始まり。もらってすぐに養殖したら、7月で水温が暖かかったこともありその時は比較的簡単に養殖でき面白いと思ったが、冬になって寒くなったら全滅してしまった」と、養殖についてのエピソードを披露する。

 その後研究を重ね、志摩でも養殖できることを確認し、今シーズン約100キロの出荷を目指しているという。「真珠養殖業は、海洋環境の変化によって、一気に売上減少につながるとてもリスクの高い事業。実際に『海ぶどう』を英虞湾の環境で養殖し、収益事業になり得るかは、今後の研究次第になるが、既存の真珠養殖の施設を利用しながら、少しでもリスク分散できるような養殖種目を提供できれば」(前田さん)とも。

 「海ぶどう」は緑藻類緑色植物門イワズタ目イワヅタ科の海藻で和名は「クビレヅタ」。緑色の細い茎に小枝が多数分かれて、その先に直径2ミリ程の球状の葉がブドウの房状に似ていることから「海ぶどう」と呼ばれている。口に入れると無数の球がプチプチとはじけ磯の香りが広がることから「グリーンキャビア」とも呼ばれている。1995年ごろから沖縄県で養殖が始まり、現在流通しているほとんどが養殖もので、2006年の沖縄県の生産量は214トン、出荷額は6億6,200万円で、前年の約2倍の生産量になっている。そのほか、沖縄県が把握している県外の養殖事業者は、福岡県、熊本県、長崎県、鹿児島県、徳島県、山口県で、三重県志摩市での養殖は、「今のところ最北になるのでは」と話している。

海ぶどう前田真珠
Cultivating “Seaweed Grapes” in Ago bay, Shima

Cultured pearl farmers, Maeda Pearl Company, has invented a method of cultivating seaweed grapes in Ago Bay, Shima. Ago Bay is the northern most area in Japan the grapes have been grown since they usually only grow in warmer waters, such as in ocean waters near Okinawa. If the cultivation process proves successful, this could become a prospective business for people who work in Ago Bay since pearl farmers can use the same facility they use for cultivating pearls to grow the seaweed grapes.(英訳:ホワイト・パイン・イングリッシュ・スクール)

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