世界最大の小さな「ミズダコベビー」プカプカ浮遊-志摩マリンランド

ミズダコのベビー1万匹が、志摩マリンランドの約150リットルの小さな水槽の中でプカプカ浮遊。

ミズダコのベビー1万匹が、志摩マリンランドの約150リットルの小さな水槽の中でプカプカ浮遊。

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 全長3メートルにもなる世界最大のタコとして知られるミズダコの赤ちゃん1万匹が、志摩マリンランド(志摩市阿児町神明、TEL 0599-43-1225)の約150リットルの小さな水槽の中でプカプカ浮遊している。

「ミズダコベビー」1万匹誕生。半透明の頭を大きく膨らましてプカプカ浮遊する。

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 昨年4月、越前松島水族館(福井県坂井市)からやってきた母ダコが6月、水槽の中で約2万粒の卵を産んだ。母ダコは約半年間ほとんど餌も食べず、片時も卵から離れることなく8本の腕で卵をなでてゴミがつくのを防いだり、ロート(口のように見える排出口)できれいな海水を卵に吹きかけたりしながら守り続け、今年1月下旬~2月上旬(ピークは1月31日)にかけ、約1万匹の赤ちゃんを誕生させた。

 ミズダコの赤ちゃんは体長約1センチで半透明。褐色の内臓が透けて見え、大きな黒い目と小さくても8本ある足が特徴で、プカプカ浮遊する愛らしい姿が来館者の人気を集めている。

 同館研究員の里中知之さんは「ミズダコのふ化は1972年以来、約20回近く成功している。1978(昭和53)年にふ化したミズダコの赤ちゃんを1年2カ月間飼育し、体重52グラム、約25センチまで成長させた記録が、現在までの国内最長記録となっている。国内記録を更新できれば(笑)」と期待を寄せる。

 開館時間は9時~17時。入館料は、大人=1,250円、中高生=700円、小学生=500円、幼児(4歳以上)=300円。

伊勢志摩経済新聞VOTE

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