国土交通省の全国一級河川水質検査で全国1位(2002年~2004年、2006年~2008年)の「日本一の清流」宮川の支流で栽培するワサビに白い可れんな花が咲き満開となっている。
わさび農園でわさびを作る西要司さんの話を聞く参加者。「アサヒスーパードライ」森林保全活動で
満開の花は、西要司さんが育てたワサビ。2004年9月に旧宮川村(現大台町)を襲った台風21号の被害で、西さんがそれまで40年間試行錯誤を繰り返し、栽培面積を約25アールにまで大きくし育てたワサビ田が一瞬で消えた。一度は栽培をあきらめた西さんだが、2008年、ワサビ田を復活させた。同年には国土緑化推進機構の「森の名手・名人」にも選ばれた。
「奥伊勢フォレストピア」(多気郡大台町薗、TEL 0598-76-0240)にワサビ料理やワサビの効能などを学ぶ「森の国ワサビ工房」を開設。毎日、全国の飲食店にワサビを出荷する日々を送る。
西さんは「もっと多くの人に、ワサビのことを知ってもらいたい。ワサビの花も食べるとおいしく後からワサビの辛さも味わえる」と笑顔で話す。