三重の季刊ローカル誌「NAGI(凪)」夏41号が6月1日、県内の書店に並んだ。発行は「月兎舎(げっとしゃ)」(伊勢市馬瀬町)。
奥伊勢フォレストピア宮川山荘の本格フレンチ「宮川鹿肉のロティ」ワサビの葉は近くで栽培するワサビ田から
最新号では、三重県下で最も長く、国土交通省の全国一級河川水質検査で全国1位(1991年、2000年、2002年~2004年、2006年~2008年)に輝いた「宮川」を特集した。
1部では「宮川に遊ぶ、食べる、泊まる、買う」をテーマに、トレッキングしながら世界遺産「熊野古道」や秘境「大杉谷」を、カヤックで宮川を下りながら宮川の自然やアウトドアの楽しさを紹介。宮川の水を使って作るコンニャクや宮川で栽培してできたワサビ漬け、宮川で捕れたアユの甘露煮など宮川産「MADE IN MIYAGAWA」の商品も掲載する。2部では「宮川とともに生きる」をテーマに、林業「フォレストファイターズ」、ワサビ「要泉園」、ナチュラルウオーター「森の番人」の「森と水を守る会」、民宿「山里民宿みくり」、日本茶「豊翠園」に触れる。3部では「川を守ろう」をテーマに、宮川の自然を守ろうと活動するさまざまなNPOやグループを紹介している。
同誌発行人の吉川和之さんは「ふるさとの川を見つめ直していただきたいとの思いから『清流日本一・宮川91kmの旅』という特集を組んだ。命の水を考えるきっかけになれば」と話す。
最新号は11年目の第1号となり、「初心に帰るべく」リニューアル。「これまで読者の要望に応え文字サイズを大きくし続けてきたが、あえて世間に逆行し小さくした。特集ページのボリュームをさらに増やし、さらにアウトドア色をより濃くした」とも。
価格は670円。三重県内の主要書店、道の駅などで販売している。