リアス式海岸の入り組んだ地形で有名な英虞湾(あごわん)の海上の・ある場所に、この夏みんなで「秘密基地」を作り上げるプロジェクトが進行する。同プロジェクトはリゾート施設「合歓の郷(ねむのさと)」(志摩市浜島町大崎半島、TEL 0599-52-1111)の新しくスタートする野外体験プログラム(7月17日~8月30日)。
「この場所は地図にも載せていない。参加者しかわからない秘密の場所(笑)」と説明するのは、同施設広報担当の大西公彦さん。「海の秘密基地」は、同施設内のある入り江の沖合い約100メートル離れた海の上にある。6年前に完成した「森の秘密基地」も同施設の人気プログラムになっている。
参加者は、まず海上の秘密基地まで行くためゴムチューブと板をロープで固定しイカダを完成させる。イカダが完成すると、それぞれが乗り込み秘密基地まで漕いでいく。基地の上では竹とロープを使って基地作りをする。
秘密基地は、ベースがあるだけでこの夏、参加者と一緒に作り上げる。同プログラム参加者は、イカダ作りや基地作りでロープワークを学び、トライアンドエラーを繰り返し、実践で「適応」を、チームでの作業は「協調」を学ぶ。7月20日の参加者はイカダから基地に上がりやすくするためのはしごを作った。
同プログラム担当の中村さんは「昔はこういう遊びばかりだったが、今ではほとんどしなくなった。このような自然体験を子どものころにすると集中力と持続力が養われる」と話す。「家族で参加したお父さんの英雄姿を子どもに見せてあげたい」とも。
同プログラムは、所要時間約3時間、毎日9時からと15時からの2回開催、1回の募集人数12人まで。料金は大人5,000円、小人4,000円。毎日ブログで進行状況を公開する。