総合リゾート施設「合歓の郷(ねむのさと)」(志摩市浜島町)は10月1日、新たなアウトドアライフスタイルを提案する「Luxury Camp Party(ラグジュアリーキャンプパーティー)」と「Chef’s Garden Party(シェフズガーデンパーティー)」という2つのプランを報道関係者に発表した。
「Luxury Camp Party」の様子。アウトドア本格料理がその場で調理される。
「太陽が傾き出したころ、合歓の郷所有のパーティークルーザー『雅(みやび)』に乗船する。真珠イカダ浮かぶ英虞湾を静かにクルージング、アペリティフとオードブルでほろ酔い気分になったころ『Luxury Camp Party』が始まる。夕日に染まる熊野灘を見下ろす丘の上に会場を移し、キャンプファイヤーに火を点すと、伊勢志摩の新鮮な食材を使ったシェフたち自慢の本格料理が次々と目の前に現れる。野外に置かれた高級なソファーに腰を落としながら日没後の薄明(はくめい)の時に心を奪われる。星が輝き出すころには、お腹も心も満たされる。満天の星空を眺めていると、大自然の中にいる小さな自分と出会う」と同社マーケティング部の片瀬善之部長は、同パーティーのイメージを説明する。
「薄明」とは、日没後(日の出前)のうす明るい現象のこと。英語で日没後の状況をマジックアワー(magic hour)という。
「Luxury Camp Party」は20人以上のグループを対象にした1泊2食のプランで、英虞湾クルーズと野外パーティーがセットになったもの。料理は、伊勢エビのブイヤベースや真鯛の塩釜焼き、伊勢鶏のローストなどアウトドアクッキングをベースに同ホテルシェフたちが腕を振るう。「スタッフによる高級感溢れる『薄明の時=マジックアワー』の演出が最大の魅力」と片瀬さん。「Chef’s Garden Party」は、農園野菜の収穫体験と「雅」によるサンセットクルーズなど、若干メニューが異なる。
約300万平方メートル、東京ドーム62個分に相当する敷地面積を有する同施設は、1967年、ヤマハ(静岡県浜松市)運営のリゾート施設として開業。伊勢志摩の自然体験プログラムが充実し、「ライトミュージックコンテスト」「ポピュラーソングコンテスト(ポプコン)」「ネムジャズイン」など先駆的な音楽イベントの開催地としても知られる。2007年に三井不動産(東京都中央区)に経営譲渡され、現在に至る。
現在、同パーティープラン料金は期間限定の特別料金として、1人25,000円~。2011年3月31日まで。2つのパーティープランで下半期、5,000泊分の集客を目指す。