伊勢志摩の調理人たちが勢ぞろいし自慢の料理を競い合う料理コンテストや、高校生らによるお弁当選手権など「美し国伊勢志摩 食彩フェア」が10月11日、「ちょんまげワールド伊勢・安土桃山文化村」(伊勢市二見町)で開催された。主催は、三重県や伊勢・鳥羽・志摩の各市、伊勢志摩観光コンベンション機構、近畿日本鉄道などで組織する伊勢志摩キャンペーン実行委員会。
同イベントは、地域・官民一体となった「伊勢志摩キャンペーン 美し国(うましくに)まいろう」(10月1日~来年3月31日)の一環で、食材豊かな伊勢志摩の「食」を広くPRすることと、調理人たちの技術向上・意識高揚などを目指したもの。
同キャンペーンは、キリン、サークルKサンクスなど特定大手企業など民間との連携を積極的に推進し、伊勢・鳥羽・志摩の3地域が一体となりスケールメリットを生かしながら「ゆったりとした贅沢な伊勢志摩の旅」をテーマに、伊勢志摩最大の魅力である「神宮」の関連行事や「食」「自然」にスポットを当て展開する。
同キャンペーン期間中に「食彩フェア」(11月1日~来年3月31日まで)として、宿泊施設や飲食店が地元の旬の食材を活かした新しい特別メニューを提供する。同イベントは、その特別メニューの紹介を兼ねた大試食会と料理コンテストを併せたもので、一般招待客200人と全国のメディア関係者など約300人が伊勢志摩の「食」を楽しんだ。
料理コンテスト調理技能展では、鳥羽シーサイドホテル(鳥羽市安楽島町)料理長の島田政由規さんが、お弁当選手権では明野高校(伊勢市小俣町)の田岡恵さんの「伊勢づくし!肉まきひじき弁当」が、それぞれ三重県知事賞を受賞した。
昨年に引き続き2年連続受賞の同ホテルには約50人の調理人がいるという。調理師歴37年の島田さんは「今回の受賞は、後輩に対していい見本になるように――という強い意識で臨んだだけにとてもうれしい。プライドを持ちながら次の世代に技術と心意気を継承していきたい」と感想を漏らした。
お弁当選手権では、サークルKサンクス賞に横村美優さん(四日市農芸高校)の「花ちらし弁当」、マックスバリュ賞に山口佳織さん(同)の「伊勢志摩づくし弁当」、木田穂乃香さん(明野高校)の「伊勢うまし弁当」、前田沙也加さんの「おおきんな丼」、ぎゅうとら賞に永田美沙姫さん(四日市農芸高校)の「たっぷり野菜の彩り弁当」、奥嵜沙恵さん(同)の「伊勢志摩まるごとのり弁当」が受賞。それぞれ各社から商品化される予定。