伊勢の20～30代の若者が中心となって伊勢をもっと元気に、伊勢で何か大きなことを――と活動する「iseg（アイエスイージー）」が1月10日、レゲエやヒップホップの音楽イベント「神宮奉納正月音楽祭 伊勢物語」を三重県営サンアリーナ（伊勢市朝熊町）で開催した。

神宮奉納正月音楽祭「伊勢物語」で盛り上がる志摩市出身のDAZZLE 4 LIFE

　同イベントは、昨年1月11日レゲエ音楽をメーンに第1回を開催、同年7月に合歓の郷（志摩市浜島町迫子）で開催した「志摩レゲエ祭」とは姉妹イベントになる。2回目になる今回は、レゲエのほかにヒップホップジャンルのアーティストも招待した。サウンド＆DJやダンスも交え、観客は延べ約3,000人が県内外から集まった。

　TROOPER（トゥルーパー）など伊勢のクラブ「RHYTHM（リズム）」（佐八町）で歌う地元アーティストらも参加し、Metis（メティス）やtwenty4-7（トゥエンティーフォーセブン）、山口リサ、イロコマネチ、TEE、卍LINE（マンジライン）などの有名ゲストアーティストらに混じって、昨年9月ビクターエンターテイメントに移籍しアルバム「PHAT VIBES（ファット バイブス）」を出した志摩市出身のDAZZLE 4 LIFE（ダズルフォーライフ）の2人も代表曲「AMATERAS（アマテラス）」で会場を盛り上げた。

　iseg代表で伊勢物語実行委員会の土居委員長は「1月は伊勢神宮に初詣に来る人が多いので、この時期にレゲエやヒップホップの音楽イベントを開催し、伊勢を盛り上げたいと思った。せっかく伊勢神宮にお参りに来るのだから、『伊勢物語』に参加するために伊勢に来た――と言ってもらえるくらいにお正月の恒例イベントにしていきたい」と話す。

　同イベントに参加していた鈴木健一伊勢市長は「自分もウッドストックの映像を見て感動し、音楽には世界を動かす力があると信じている。改めて、時間や空間を越えて音の力、若者のエネルギーを強く感じた。2013年に執り行われる第62回神宮式年遷宮にその力を注いで、この地域をさらに盛り上げていただければ」と期待を寄せた。

　翌日、参加アーティストと実行委員会メンバーらは、同イベントの音楽奉納の報告のため伊勢神宮を参拝した。