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奥伊勢に「まきストーブ」のショールーム-間伐材の有効利用促進で

「まきストーブ」のショールーム「Granville滝原」店内。右に写る写真はイギリス製の「ESSE」クッキングストーブ

「まきストーブ」のショールーム「Granville滝原」店内。右に写る写真はイギリス製の「ESSE」クッキングストーブ

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 まきストーブのショールーム「Granville滝原」(度会郡大紀町滝原、TEL 0598-86-3709)が昨年12月25日、伊勢神宮内宮の別宮として知られる瀧原宮の正面入り口、「おおみや昆虫館」(昨年8月閉館)跡にオープンした。

アメリカ製まき割り機TIMBER WOLFで簡単にまきを割る「Granville滝原」堀木店長

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 同店は、奥伊勢で1702年から林業を営む吉田本家山林部(同)と、日本でのまきストーブ販売暦33年の実績を持つグランビル(桑名市)とが協働で、日本の森林・林業について学び、体験する施設として開設。まきストーブを中心に、間伐材を利用した机や椅子なども展示販売する。

 森林面積1,256ヘクタールを所有する吉田本家山林部代表の吉田正木さんは「育てている木の種類はヒノキ約70%、スギ約20%で、針葉樹が全体の約90%を占める。一般的にまきストーブに使われる木はゆっくりと燃え、火持ちがいい広葉樹が適している。そのため針葉樹の間伐材の利用は不向きとされてきたが、近年、高性能なまきストーブの登場で針葉樹でも対応可能な製品が増えてきたため、当社所有の山から出る間伐材が有効活用できると考えオープンした」とショールーム開設のきっかけを話す。

 ショールームでは、カナダ製の「HAMPTON(ハンプトン)」H-300や、オーブン調理などもできるイギリス製の「ESSE」クッキングストーブなどを展示。山から運んだ間伐材をまきに切り分けディスプレーするほか、間伐材を花壇やベンチ、アルミサッシの枠の目隠しにするなど、間伐材のさまざまな利用法を提案する。

 堀木元木店長は「山から切り出したまきを直接暖炉にくべて、その炎の光や暖かさを感じることは、生活の中で最も森林からのエネルギーを感じることができる時。まきストーブの素晴らしさを体感していただきたい。今後林業について学ぶ体験プログラムなどを充実させて行く予定。まずは、気軽に立ち寄り体を温めに来ていただければ」とアピールする。

 営業時間は11時~19時。水曜定休。

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