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天然トラフグ「あのりふぐ」のてっさとフグ汁付き、日本一豪華な?志摩の給食

天然トラフグ「あのりふぐ」のてっさとフグ汁付き、日本一豪華な?志摩の給食

天然トラフグ「あのりふぐ」のてっさとフグ汁付き、日本一豪華な?志摩の給食

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 天然トラフグの刺身(てっさ)とフグ汁の付いた日本一豪華な給食が3月9日、志摩市立安乗(あのり)小学校の5年18人と6年生15人合計33人に振る舞われた。

天然トラフグ「あのりふぐ」の薄作りを食べる児童ら

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 日本一豪華な給食は、フグ料理の研究や勉強会を重ねる地元宿泊施設店主6人のグループ「安乗宿屋の六人衆」が、児童らへの食育を兼ね、地元安乗漁港で水揚げされる天然トラフグ「あのりふぐ」を子どもたちに知ってもらい食べてもらおうと企画したもの。今回で3回目。

 三重ブランドにも認定される「あのりふぐ」は、三重県志摩半島を中心に、熊野灘から遠州灘、伊勢湾の沿岸地域で10月1日から翌年2月末までに漁獲される体重700グラム以上の天然トラフグをいう。2003年8月に漁業者、漁協、観光協会などが一体となって「あのりふぐ協議会」を設立し、「あのりふぐ」の定義を明確化しブランド化に成功した。

 この日は、「あのりふぐ」6匹、金額にすると10万円以上の天然トラフグを用意。うち5匹分はあらかじめてっさとフグ汁に児童分を皿に小分けし、残り1匹(約2キロ)は生きた状態で見せ、児童の前でさばき、卵巣や肝臓、目、脳みそなどに猛毒があり危険であることなど部位を説明した。その後、児童らは包丁を握りフグの薄作りにも挑戦した。

 同会代表の森下茂弘さんは「地元の子どもたちに『あのりふぐ』のことをもっと知ってもらいたい」と話す。児童を代表して礒崎是拓(これひろ)さんは「もっと『あのりふぐ』が有名になってほしいので頑張ってください。今日はありがとうございました」とお礼を述べた。

 日本一豪華な給食の時間では、食べた感想を「てっさは弾力がありとてもおいしい」「新鮮な魚のお刺し身はほぼ毎日食べているが、てっさは初めて」「もっと食べたい」「安乗に生まれてよかった」などと笑顔で答えた。父親が漁師でフグ漁をする小学5年の仲野善八(ぜんや)さんは「父が漁師でも『あのりふぐ』を食べられるのは2カ月に1回くらい。今日は食べられてとてもうれしい」と話す。「お父さんの取ってくる魚はいつも新鮮でおいしい。だから自分も漁師になる」と誇らしげに将来の目標を披露した。

 同校の2階廊下からは安乗漁港が一望でき、毎朝市場の様子も観察できるほど近い距離にある。同校の向井幸也校長は「地元の人たちがこうやって積極的に子どもたちと関わって、授業にも協力してくれるのでとてもありがたい。今日は子どもたちにとって日本一豪華な給食になった。私も安乗小学校の校長になれてよかった(笑)」と感想を漏らした。

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