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マラソン大会「志摩ロードパーティ」参加者7,246人、障害者もボランティアも輝く

マラソン大会「志摩ロードパーティ」参加者7,246人、障害者もボランティアも輝く。写真はバリアフリーパーティーラン参加者。

マラソン大会「志摩ロードパーティ」参加者7,246人、障害者もボランティアも輝く。写真はバリアフリーパーティーラン参加者。

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 志摩スペイン村パルケエスパーニャ(志摩市磯部町坂崎)を発着地点とするマラソン大会の「志摩ロードパーティ」が4月17日、同市磯部町一帯で開催された。主催は「志摩ロードパーティ2011」実行委員会。

エイドステーションでランナーに水やバナナを提供するボランティアたち

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 的矢湾や太平洋を見ながら走るシーサイドビューと、アップダウンの激しい高低差が健脚者に人気の同大会、ハーフ(21.0975キロ)マラソン=3,156人、10キロマラソン=2,763人、スペイン村の中を走るパルケパーティラン(3キロ)=960人、パルケジュニアラン(3キロ)=273人、バリアフリーパーティラン(2キロ)94人の合計=7,246人が参加した。大会来場者数は約32,000人となった(主催者発表)。

 毎年増加傾向にある参加申込は、昨年に引き続き今年も定員の8,000人をオーバーした。バリアフリーパーティラン50人の募集枠もすぐにいっぱいになった。それに応えるためのボランティアスタッフも1,000人を超えた(一般=955人、バリアフリー=86人)。「参加者8,000人に対してボランティア人員は最低でも1,000人が必要。参加ボランティアのリピート率は5割以上。毎年来てくれるボランティアの人との再開も楽しみの一つ」とボランティア担当の東原達也さん。

 障害者が健常者と同じマラソンコースを走ることができることも人気の一つ。今回初めて選手宣誓を、頚椎(けいつい)損傷で障害を持つ志摩市出身の柴原昭さんが行った。柴原さんはバリアフリーパーティランを車椅子で完走した。バリアフリー担当の野口あゆみさんは「ボランティアの手厚いサポートがあるので障害者は、安心して走ることができる」と打ち明ける。「障害者だけのマラソン大会はあるが、一般参加者と同じコースを走ることができる大会は全国的にも珍しいのでは?参加するまでの不安を取り除くバリアフリー化も大会の運営には大切」とも。

 実行委員長の山下弘さんは「東北の人たちのことを思いながら運営を目指した。義援金募金箱も設置した。やる(大会を実行する)ことが東日本大震災被災者のためになる――と実行を決断した。おかげさまで晴天にも恵まれ大成功となった。以前、ホノルルマラソンに参加したとき、ボランティアの温かい声援やサポートがとてもすばらしいと感じ、地元でもそういった大会を目指したいと思ってこれまで続けてきた。ランナーからもボランティアの評価は非常に高い」と話す。

 各部門の優勝者は、ハーフハーフマラソン男子の部=杉山純一さん(1時間12分19秒)、女子の部=鈴木純子さん(1時間21分45秒)、10キロ男子の部=荒木尚馬さん(32分42秒)、女子の部=林亜沙美さん(36分11秒)。

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