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「春の神楽祭」復興祈願し神楽舞う-伊勢神宮内宮神苑で3日間

「春の神楽祭」復興祈願し神楽舞う-伊勢神宮内宮神苑で3日間

「春の神楽祭」復興祈願し神楽舞う-伊勢神宮内宮神苑で3日間

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 伊勢神宮恒例の行事「春季神楽祭」が4月28日、内宮神苑に設置した舞台で行われた。神恩に感謝し、国民の幸福を祈るために毎年春と秋に行われる。今年は東日本大震災の復興を強く祈願した。舞楽の公開は30日までで、11時~と14時~の2回。

大きな蝶の羽を背につけた4人が花園で戯れる蝶のように舞う「胡蝶」

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 東日本大震災の復興祈願の祝詞(のりと)が舞楽公開前に神楽殿にて読み上げられた。その後会場を移動、神宮神苑に設置され天照大御神(あまてらすおおみかみ)を祭る正宮の方角に向けた特設舞台で、「振鉾(えんぶ)」「蘇莫者(そまくしゃ)」「胡蝶(こちょう)」「長慶子(ちょうげいし)」が一般参拝者にも公開された。

 「振鉾」は、邪気をはらい舞台を清める舞とされる。「蘇莫者」は、聖徳太子が還御の時に信貴山で笛を吹いたその音色に山の神が感動し舞を舞ったとされる。白髪老猿(はくはつろうえん)の面を着けた山の神の舞。「胡蝶」は、大きな蝶の羽を背につけた4人が花園で戯れるチョウのように舞う。「長慶子」は舞楽終了を促す曲で舞はない。

 春の陽気の青空の下、一般参拝者らは優雅な舞楽に釘付けになっていた。アマチュアカメラマンらは、たおやかな舞をカメラに収めようとシャッターチャンスをうかがっていた。

 30日までは、国の史跡に指定され内宮宇治橋前の石段を登りつめたところに立つ「林崎文庫」(1686年設立)も公開されている。同所は神職らの養成のために設けられた「豊宮崎文庫(とよみやざきぶんこ)」(1648年設立)とともに本居宣長や大塩平八郎など、多くの学者らが集い学んだことでも知られている。公開時間は10時~15時。

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