伊勢が生んだ天性の詩人竹内浩三生誕90年-記念で「うたと朗読のつどい」

伊勢が生んだ天性の詩人竹内浩三生誕90年-記念で「うたと朗読のつどい」

伊勢が生んだ天性の詩人竹内浩三生誕90年-記念で「うたと朗読のつどい」

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 伊勢が生んだ天性の詩人竹内浩三の生誕90年を記念し、同氏の詩を朗読し氏をしのぶ会「うたと朗読のつどい」が6月12日14時~、伊勢市の赤門寺正寿院(岩渕)で開催される。主催は、竹内浩三を読む会。

竹内浩三を特集したタウン誌「伊勢人」

 同会は月に一度、竹内浩三の詩を朗読し同氏の詩を多くの人に知ってもらおうと朗読会を重ねる。これまで地元の子どもたちを集めたスライドショーなどを開催している。

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 「つどい」では、プロのナレーターで作家・画家のよしだみどりさんによる朗読と中国出身の歌手李広宏さんによるミニコンサートなどを開催。同会代表の岡田美代子さんは「多くの人に竹内浩三の世界を知ってもらいたい。気軽に参加していただければ」と話す。

 1921(大正10)年伊勢市(旧宇治山田市)生まれの竹内浩三は、日本の映画監督小津安二郎が通った三重県立宇治山田中学校(現・三重県立宇治山田高等学校)を卒業し、その後、小津と同じ映画監督を目指すべく日本大学専門部映画科で学ぶ。卒業後1942(昭和17)年に入隊し、1945(昭和20)年4月9日、太平洋戦争フィリピンバギオ島にて戦死。死後、友人や実姉の松島こうさんらによって生前に書いた詩や漫画などがまとめられ作品が世に出ることになる。

「日本が見えない」

この空気

この音、

オレは日本に帰ってきた、

帰ってきた

オレの日本に帰ってきた。

でも

オレには日本が見えない。

空気がサクレツしてゐた、

軍靴がテントウしてゐた。

その時

オレの目の前で大地がわれた

まっ黒なオレの眼奬(がんしょう)が空間に

とびちった。

オレは光素(エーテル)を失って

テントウした。

日本よ

オレの国よ

オレにはお前が見えない、

一体オレは本当に日本に帰ってきてゐるのか

なんにもみえない。

オレの日本はなくなった。

オレの日本がみえない。

 戦時中に書いた「日本が見えない」は単純に時代背景を鑑みても、思ったままの心情を率直に表現した作品として、代表作「骨のうたう」とともに多くの人が評価する。

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