ドイツ連邦共和国大統領、パワースポット訪問-伊勢神宮を正式参拝

ドイツ連邦共和国大統領、伊勢神宮を正式参拝

ドイツ連邦共和国大統領、伊勢神宮を正式参拝

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 ドイツ連邦共和国のクリスティアン・ウルフ大統領が10月26日、伊勢神宮内宮を正式参拝した。国家元首が国賓として神宮を正式参拝するのは、1975(昭和50)年イギリス連邦元首エリザベス2世以来。

ドイツ大統領伊勢神宮を正式参拝

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 一行は、神宮正宮の白石が敷き詰められた御垣内(みかきうち)まで入り、さらに大統領は中重鳥居をくぐり内玉垣南御門前まで進み、深々と頭を下げ神妙に手を合わせた。

 大統領は同23日、日独交流150周年記念行事「ドイツフェスティバル-絆をつなごう ドイツと日本」(東京 有栖川宮記念公園・ドイツ大使館)出席のために来日。その後、24日に天皇陛下と会見、野田総理大臣との日独首脳会談、25日は福島県いわき市を訪問し被災者との懇談、地震・津波、原発事故に苦しむ被災地を自らの足で視察、26日は、三重県四日市市に完成したドイツ企業で太陽電池や半導体などの用途向けに重要な特殊ガスの一種モノシランを生産する工場「エボニック モノシラン ジャパン」を視察後、伊勢に入った。

 日独交流150周年の起点となるのは幕末の1861年1月24日(万延元年12月14日)、ドイツの前身であるプロイセンとの間に締結された「日普修好通商条約」が元。

 同行した地元三重県出身の民主党岡田克也前幹事長は「訪日が決定した際、四日市のドイツ企業を訪れるというので、『日本人の本質を知るきっかけになると思うので伊勢神宮を参拝されては?』とお勧めした。限られた時間の中で伊勢まで足を運んでいただいたことはとてもうれしいこと」と話す。

 大統領は、参道で待つ参拝客に対して笑顔で手を振りあいさつした。七五三の祝いで神宮を訪れた宮崎県出身で津市在住の田原善治さん親子を見つけると、「赤い衣装がかわいい」と長女さくらさん(2)に気さくに声を掛けるハプニングもあり、緊張感がほぐれる一幕も。

 岡田前幹事長によると「大統領は神道の精神を理解し、自然への畏敬の念を抱きながら参拝されていた。ドイツはエコへの感心が高く、神宮を参拝し日本人の自然崇拝の心に共感したのでは」と代弁した。

 伊勢神宮を跡にした一行は次の訪問先、京都へ向かった。27日には徳島県を訪問後、28日午前に離日予定。

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