社会教育活動を実践する修養団(しゅうようだん)伊勢青少年研修センター(伊勢市宇治今在家町)で1月7日~8日、恒例の「初詣・新春のつどい」が行われた。
渋沢栄一や松下幸之助らの支援を受け、日立グループなど全国の企業の研修、真冬の五十鈴川で身を清める「水行(みそぎ)」や幼心に立ち返る「童心行」など3泊4日で行う「みがく講習会」、青少年を対象とした自然体験キャンプなどを行う修養団は、今年で106年を迎える。
つどいは、新年のあいさつ、伊勢神宮への初詣でを兼ね、「心のふるさと」といわれる伊勢の地に集うことで、日本人の心、日本の伝統文化を再確認しようと毎年企画しているもの。今年は、全国から106人が集まった。
参加者は、文部省唱歌だった「一月一日」を歌い、童心に返る童心行、餅つきや羽根突き、こま回しなど日本の伝統的な正月を楽しんだ。その後同相談役の中山靖雄さんの講話を聞き、和太鼓奏者の壱太郎さんによる太鼓の演奏などが行われた。
中山相談役は「こだわらず とらわらず さらさらと」「気にして苦にしない」「あれも良し これもまた良し すべて良し この花咲そう 香り豊かに」と示唆に富む言葉を参加者に投げかけた。
翌朝、参加者は五十鈴川での水行を行い身を清め、伊勢神宮正式参拝を行った。
修養団では、1122回を数える「みがく講習会」(3泊4日)が1月17日~計6回、「みがく特別講習会」(1泊2日)が2月4日~計3回、それぞれ予定、一般の人の参加を呼びかけている(1週間前までの予約が必要)。