暮らす・働く 学ぶ・知る

調理人を目指し、働いた給料から授業料を払い高校を卒業-志摩の代々木高校

調理人を目指し、働いた給料から授業料を払い高校を卒業-志摩の代々木高校「でっかい男になる」と宣言した羽原航平さん

調理人を目指し、働いた給料から授業料を払い高校を卒業-志摩の代々木高校「でっかい男になる」と宣言した羽原航平さん

  • 0

  •  

 広域通信制高校の代々木高校志摩賢島本校(志摩市阿児町神明)の6回目の卒業式が3月10日、同校ホールで行われた。卒業生55人中48人が出席し、一人ひとりに卒業証書が手渡された。

【その他の画像】代々木高校卒業式

[広告]

 同校は、多様性を認め合う通信制高校として不登校生や高校中退者の受け入れのほか、料理人コースや漁師コース、留学コース、スポーツコースなど、さまざまな生徒の思いを実現させるために柔軟な学習形態をとる。

 「伊勢志摩料理人コース」を卒業した杉田英規さんと羽原航平さんは、県内の調理師らで作る「伊勢志摩料理クラブ」(鳥羽市)の会長を務め同校顧問の掛橋友二さんの指導と世話を受けそれぞれ、和食店「伊勢門」(津市)と結婚式場「ロアレ21」(四日市市)に就職。給料を取り、その給料から授業料も支払いながら同校を卒業した。杉田さんは在学中に調理師免許も取得。羽原さんは「『継続は力なり』だとつくづく思った。これからも料理を続けて、でっかい男になろうと思う」と力強くあいさつした。

 入学式にメイクなど美容に関する技術を習得したいと明確な目標を持って入学した女子高生は、「中日美容専門学校」(名古屋市)への進学が決定。「勉強して『Dior(ディオール)』の店員になる」と笑顔で答えた。そのほか、50歳で高校の卒業証書を手にした石神昭年さんは「これをもらうのに7年かかった」と感慨ひとしおだった。

 同校の一色真司校長は「出身地も年齢もさまざまな高校生活だったと思うが、多様性を認め合い、不特定多数の一人になるのではなく唯一無二の一人として、自分を信じてこれからの人生を歩んでいってほしい。おめでとう」と訓辞を述べた。

 卒業生の胸には、総合学習の一環で昨年の6月に英虞湾の真珠養殖場で核入れし、今年1月に取り出しアクセサリーに加工した唯一無二の真珠が輝いていた。

伊勢志摩経済新聞VOTE

現在お住まいはどちらですか?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース