伊勢神宮内宮を流れる五十鈴川(いすずがわ)の堤の桜が花開き、人々の目を楽しませている。桜の咲くこの時期に開催される「五十鈴川桜まつり」が今年も始まった。
おはらい町周辺の店などが集まって組織された実行委員会が主催する同祭は、春に咲く五十鈴川の約200本のソメイヨシノをさらに美しく、楽しく愛(め)でようと、さまざまな催しや屋台などで盛り上げるもの。毎年この期間に約10万人の花見客が訪れる。
「花見屋台」では、田楽や団子を販売する店や、桜に関連する商品を集めた「桜尽くしの市」などが五十鈴川の河川敷に並ぶ。そのほか、期間限定の「花見弁当」や「花見料理」なども人気が高いという。4月6日~15日まで、日没から夜桜をライトアップする。
さらに今年は同7日に、五十鈴川野遊びどころ(伊勢市宇治浦田1)2階の飲食店「野あそび棚」のスペースを活用し、ライトアップされた桜を背景にクラシック音楽のコンサートをに開催する。ミキモトホール伊勢(黒瀬町)で開催する「パブロ音楽祭」にも出演経験を持つ、ギターの石井弘さん、クラリネットの橋本光博さんと、東京芸術大学音楽部3年の現役女子大生の二瓶真悠(にへいまゆ)さん(バイオリン)が演奏する。19時~20時、入場料1,000円(お茶、菓子付き)。
同実行委員長の服部鎮夫さんは「これまで和太鼓や尺八、琴などの『和』の演奏はあったが、クラシックコンサートは初めて。伊勢の人たちにさらに楽しんでもらおう――と企画した。多くの人にご来場いただければ」と呼び掛ける。