昨年1年間に11回しか営業されなかった幻の「農園レストラン」が、今年のゴールデンウィークに6日だけ、「合歓の郷(ねむのさと)」(志摩市浜島町、TEL 0599-52-1111)園内の「てふてふの丘」にオープンしている。
敷地面積約300万平方メートル、半島がまるまるリゾート施設の「合歓の郷」は、広大なフィールドを生かしたアウトドアスポーツや自然観察など体験型プログラムが充実する。2年前から、レストランで提供する安心・安全な野菜の栽培を本格化、緑化管理部の専門スタッフ8人が無農薬に徹して、毎年少しづつ農園を拡張している。
同レストランは、その農園のすぐそばあり、テーブルにガス台とまな板を置き、手作りの石窯があるだけのシンプルなオープン厨房で、屋根はなく青空の下で調理し客に料理を提供する。昨年のGWに期間限定のレストランとして開店し、春に8回、秋に3回オープンしただけだった。
メニューは、農園で採ったばかりの新タマネギとスナップエンドウ、イタリアンパセリなどを入れた本格ピザ(1,200円)とトマトソースパスタ(1,000円)が人気を集めている。春の陽気に包まれた5月4日は、大勢の家族連れらで賑わい同レストランも大わらわ。朝採った野菜が無くなると、シェフが畑まで猛ダッシュで野菜を採りに行く姿が何度も見られた。
今年のGWは4月28日~30日、5月3日~5日までの6日間限定で営業。同社の広報担当者は「農園を活用した料理講習会のような体験プログラムで、これから農園レストランをできるだけ多くオープンしていきたい」と話す。