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国産にこだわる南伊勢町の養蜂家、地元の蜂蜜取り終え、まもなく北海道へ

国産にこだわる南伊勢町の養蜂家、地元の蜂蜜取り終え、まもなく北海道へ

国産にこだわる南伊勢町の養蜂家、地元の蜂蜜取り終え、まもなく北海道へ

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 国産の蜂蜜を生産販売する長谷川養蜂(南伊勢町押渕、TEL 0120-870-382)は、ミツバチが集める花の蜜を求めてまもなく北海道へ移動する。

蜂蜜を巣箱から取る長谷川養蜂の作業員

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 1948(昭和23)年に先々代が始め今年で創業64年になる同社、現在は3代目の長谷川洋さんが代表を務め、伊勢志摩国立公園内の自然豊かな地で育った花の蜜をセイヨウミツバチを使って集めている。南伊勢町では、特産品の温州みかんやデコポンなど柑橘類の花の蜜を集めた「みかんの蜂蜜」、ハゼやクロガネモチ、ソヨゴなどさまざまな花の蜜を集めた「百花蜜」などを生産する。

 4月から始まった南伊勢町での作業も花が咲き終わると、今度は花を求めて北上しなければならない。6月13日から北海道に行くという長谷川さんは「ソバ生産日本一の北海道幌加内(ほろかない)町にまで花を求めて『旅』をする。これまでは長野でも採集していたが、今は北海道のみ。7月中旬まではアカシアの花、8月にはソバの花が満開になる」と話す。南伊勢町で育ったミツバチを巣箱ごと北海道に送り、北海道で蜂蜜を集め、9月ごろ戻ってくるという。

 蜂蜜の採集作業は、巣箱の中の木枠を一つ一つ丁寧に取り外し、木枠に蓄えた蜂蜜を遠心分離機で抽出し、ろ過器でこし、一斗缶に詰める。一斗缶に詰めた蜂蜜は注文の度に瓶詰めし販売する。

 南伊勢町での作業がほぼ終了する6月10日、長谷川さんたちはいつものように早朝から作業を開始した。「蜂蜜の採集作業は朝早く、ミツバチたちが新しい蜜を集める前に行わなければならない。新しい蜜は水分が多くて水っぽい蜂蜜になってしまうから」と説明。もっともおいしい蜂蜜料理は?と尋ねると「ホットケーキ」と答えた。

 もっとも人気が高く数量に限りのある「みかんの蜂蜜」が同月6日ごろからスーパーや土産店などの店頭に並んだ。価格は、250グラム(1,000円)、600グラム(1,600円)、1,200グラム(3,000円)。一方、南伊勢町産の花の蜜を集めた「百花蜜」の価格は、250グラム(800円)、600グラム(1,300円)、1,200グラム(2,400円)。

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