「伊勢志摩スカイライン」、夏至限定で早朝開門-山頂で富士山から朝日

夏至の日に富士山の肩から朝日-「伊勢志摩スカイライン」が1日限定で早朝開門。写真は2005年6月上旬撮影

夏至の日に富士山の肩から朝日-「伊勢志摩スカイライン」が1日限定で早朝開門。写真は2005年6月上旬撮影

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 標高555メートルの朝熊岳(あさまだけ)の山頂まで車で上ることができる観光道路「伊勢志摩スカイライン」が夏至の6月21日、試験的に今年1日限定で通行料を半額にして早朝3時30分から開門する。

梅雨の合間の雲のすき間から-富士山の肩から朝日

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 太陽の南中高度が最も高く、昼間の時間が最長となり、夜の時間が最短となる夏至は、太陽が最も北に移動する。朝熊岳の山頂では朝日が出る位置が最も左(北)寄りになるため、天気がよければ203キロメートル先の富士山の右の肩に太陽が顔を出す。

 同道路を管理する三重県観光開発(津市)の西村さんは「夏至の日は梅雨の時期のため天気が心配だが、頂上からの富士山と太陽の『共演』は初日の出に勝るとも劣らない。地元のアマチュアカメラマンの方々から以前からリクエストいただいていたことがようやく実現した。今回は、どれだけの方がご利用されるか、試験的な取り組み。来年もまた登り(撮影し)たいと思っていただけるような名勝地になれば」と話す。

 同社は、これまで年間パスポート「とおりゃんせ」の販売をしてきたが4月30日に廃止、新たに5月1日からさまざまな割引サービスが得られる会員制度「朝熊山倶楽部」を導入した(入会無料)。「この朝熊山の魅力を多くの人に知ってもらいたい。入会無料なのでお気軽に『朝熊山倶楽部』に参加いただければ」(西村さん)とも。

 6月27~29日は、山頂付近に立つ「金剛證寺(こんごうしょうじ)」(伊勢市朝熊町岳)を再興した仏地(東岳文昱)禅師の命日(6月29日)を祭る開山忌が同寺で開催される。

 同道路の5月~8月の開通時間は6時~20時(6月27日・28日金剛證寺開山忌は5時~20時)。通行料は、自動二輪車=860円、軽・小型・普通自動車=1,220円、マイクロバス=3,060円、貸し切りバス・大型貨物自動車=4,900円。

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