毎年東京・新宿で開催されているジャズイベント「新宿トラッドジャズフェスティバル」が6月24日、鳥羽市内で開かれた。
毎年春と秋にジャズイベントが開催され、多くのアーティスト・観客が集まり、街全体がジャズ一色に染まる「新宿トラッドジャズフェス」がなぜ、鳥羽で開催されるようになったのか――。同フェス実行委員会委員長で同市在住の鈴木剛さんと新宿フェス発起人の永谷正嗣さんが親友関係で、「鳥羽で本物のジャズを聴かせたい」と鈴木さんの熱い思いがきっかけでスタートしたという。
「新宿トラッドジャズフェスティバルin鳥羽」と題した同フェスは今年で6回目。当日も、青空の下で鳥羽マリンターミナル(鳥羽)の芝生広場で地元ミュージシャンによるジャズコンサートが開かれたほか、夜は鳥羽市市民文化会館(同)大ホールで約400人の観客がプロ・ジャズミュージシャンによるコンサートに酔いしれた。出演者は、古川奈都子Soul Food Cafe、下間哲「哲楽団」、大西美代子&バンジョークリッパーズ、高橋三雄クインテットなど。
昼間にサクソホンの演奏を披露した津市出身のアカノシバヒトさんは「海と空に囲まれたマリンターミナルのステージ環境は素晴らしい。和太鼓やダンス、フリージャズまでOKで、自由な雰囲気がほかの日本のフェスにはない良さだと感じた。もっとPRすれば、たくさんのお客さんに来ていただけるのでは」と話す。観客の一人は「入場料2,000円は安い。音楽もとても聴きやすく盛り上がった。今後も続けてほしい」と感想を漏らした。