鳥羽市と志摩市を結ぶ観光道路「パールロード」をメーンに走るサイクルマラソン「鳥羽志摩線(とばしません)」が9月9日、参加者413人を集め開催された。
伊勢志摩の観光スポットにもなっているパールロードは、的矢カキで有名な的矢湾を通り、海女が活躍する国崎、相差(おうさつ)を抜け、カキ小屋が集積する浦村カキの養殖イカダや、太平洋から伊勢湾口を眺めながらアップダウンと急カーブを繰り返し走る。中間に位置する箱田山(鳥羽市国崎町)は標高160メートル。参加者からは「景色はいいが、アップダウンがきつく飛ばせない」と評判のコースだ。
今回は、鳥羽市民体育館(同市大明東町)を折り返す130キロのコースとパールロード面白展望台(同市相差町)を折り返す95キロのコースが設定された。マラソンとはいえ、参加者は途中途中で記念撮影を楽しんだり、のんびり景色を眺めたり、信号が赤になれば停止したりしながら、最終の「伊勢エビ汁」が待つゴールを目指す。
参加者は「とにかく楽しいので毎回参加してしまう。今日は130キロでエントリーしているが、途中で(心が)折れてショートカットしてしまうかも(笑)」と話すほど自由な大会だ。
大会実行委員長の山下弘さんは「当大会が、伊勢志摩地域のPRとサイクルスポーツの発展振興に寄与できればと思い続け、14回を重ねることができた。参加者の3分の1以上が2回目以上の常連で、多くの仲間ができたことも大きな収穫。今後もたくさんの人に参加してもらえるように継続していきたい」と話す。