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水平線からダルマの形の「だるまん月」-今年最初の満月の日に志摩の海から

水平線からダルマの形の「だるまん月」-今年最初の満月の日に志摩の海から

水平線からダルマの形の「だるまん月」-今年最初の満月の日に志摩の海から

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 2013年、今年最初の満月の日にあたる1月27日、志摩市阿児町志島在住で同市波切中学校(大王町)教頭の向井正明さんが志摩の海から現れたダルマの形をした満月の撮影に成功した。

月が「旦」の字に見える瞬間の撮影も成功(拡大写真)

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 撮影は、向井さんの自宅前の海岸「広岡の浜」から。向井さんは「ネットで次の満月が1月27日だと知り、月の出る方位角も調べ朝から楽しみにしていた。夕方水平線に薄い雲があり、ダメかと思いながらも三脚をセットし寒い中待ち続けた。東の空に赤い月が出たので、夢中でシャッターを切った」と話す。

 「ダルマ満月」は、蜃気楼の一種の自然現象。天気が良く、大気と海面の温度差が大きく、水平線に雲など視界を遮るものがないなど、さまざまな条件をクリアして現れる。「ダルマ朝日(夕日)・ダルマ太陽」も同じ自然現象だが、月は太陽と違って毎日まん丸の状態で水平線から出るわけではないためチャンスは満月の日の1日だけ(ほぼ円く見えるのは3日程度)逃すと次の満月まで待たなければならない。月の出の時刻や出る方角も大きく変化するため、撮影は非常に難しい。

 向井さんは「カメラを趣味にするようになり、たくさんの人に『だるまん月』を紹介したいと思っていた。地元の人も私がカメラを構えて待っていると『何を撮っているの?』と聞くので『お月さんがダルマになります』と伝えると『ずっとここから水平線を眺めていたが初めて見た』と喜んでいた。地元の景色がこんなにすばらしいことを地元に住む人がまだまだ知らないので、もっともっと紹介したい」と意欲を見せる。「『だるまん月』は娘が名付けてくれた(笑)」とも。

 向井さんは、月が「旦」の字に見える瞬間の撮影も成功した。

伊勢志摩経済新聞VOTE

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