ミキモト真珠島(鳥羽市鳥羽、TEL 0599-25-2028)は4月27日から、31カ国と3つの地域の民族装身具210点を特別展示している。会場は島内の真珠博物館1階企画展示室。
民族装身具には、ブローチやネックレスといった西欧社会でいう装身具の枠を越えたものが多く、装着する役割についてもさまざま。財産としての価値を求めたり、所有することの喜びを感じるものもあれば、民族によっては儀礼、地位の表象、意思の伝達などの役割を持つものもある。
素材についても、宝石類を重視する西洋社会の価値基準ではなく、民族の文化に根ざした価値観によって大きく異なる。穴を開けネックレス状にしたものなど貝殻は古くから多くの地域で認められるが、真珠貝は装身具としての使用例は比較的少数で、太平洋の民族の間では真珠そのものを装身具とすることはないという。
同社経営企画室の松﨑功さんは「アフリカの部族では、女性が付ける足輪の大きさ、重さが、価値基準となり、大きく重い足輪を身につけた女性は裕福であることを象徴している。通常は3~5キロのものを装着、中には9キロの重さの足輪を身につけている人もいる。真珠装身具だけでなく世界の装身具に目を向けると、それぞれの社会環境の中で培われた新たな価値基準を発見することができるので、来島頂ければ」と話している。
入場料は、大人=1,500円、小人=750円。5月の営業時間は8時30分~17時30分。特別展示は7月1日まで。
Ethnic Accessories Exhibition Opens at Mikimoto Pearl Island
Mikimoto Pearl Island began an exhibit of 210 ethnic accessories from 31 different countries on April 27th. The fee for this exhibit, including the regular exhibition is 1,500 yen for adults and 750 yen for children. The exhibition will run through July 1st. Mikimoto Pearl Island is open every day from 8:30 a.m. to 5:30 p.m. in May and 8:30 a.m. to 5:00 p.m. in June. For more details, please contact Mikimoto Pearl Island at 0599-25-2028.(英訳:ホワイト・パイン・イングリッシュ・スクール)