藤井フミヤさん、伊勢神宮内宮参集殿でコンサート-式年遷宮奉祝

藤井フミヤさん、伊勢神宮内宮参集殿でコンサート-式年遷宮奉祝

藤井フミヤさん、伊勢神宮内宮参集殿でコンサート-式年遷宮奉祝

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 歌手の藤井フミヤさんが8月7日、J-POPアーティスト初となる伊勢神宮内宮(ないくう)でのコンサートを開催した。

藤井フミヤさん「第62回伊勢神宮式年遷宮奉祝『鎮守の里』コンサート」

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 同コンサート「第62回伊勢神宮式年遷宮奉祝『鎮守の里』コンサート」は、式年遷宮を奉祝するもので、多くの人に式年遷宮を知ってもらおうと伊勢神宮式年遷宮広報本部(本部長=田中恆清(つねきよ)神社本庁総長)によってできた実行委員会が主催したもの。これまでも2007年に橿原神宮(奈良県)、2012年に明治神宮(東京都)で奉賛コンサートを開催してきた。同コンサートは招待制で、この日は約2万通の応募の中から選ばれた約700人が藤井さんの歌声に酔いしれた。

 コンサート前のインタビューで藤井さんは「式年遷宮のイメージソング『鎮守の里』は宇治橋の見える五十鈴川のほとりで河原に座りギターを弾きながら作曲した。日本の自然や四季、そこで暮らす人々、八百よろずの神々がもたらす恵みなどを思い浮かべながら書いた。誰もが歌えるように分かりやすく美しい日本語をつづった。そのために季語や古語などの辞書をたくさん買って言葉を選びながら作詞した。金田一秀穂先生に、唯一『トンボはアキツという』と指導いただいた」と打ち明けた。「今年はチェッカーズでデビューして30周年、『TRUE LOVE』でソロデビューし20周年になる。当初はレコーディングするつもりもなかったのに、いろんな歯車が回り出し、タイアップが次から次に決まりCDも出すことに。9月21日からは全国ツアーも決定した。今回のコンサートも夢のよう。ご縁があってここまで呼ばれたような気がする」と話す。「2007年の橿原神宮でのコンサートの時は式年遷宮という名前さえ、ほとんどの人が知らなかった。関わる人に伊勢神宮のこと、20年ごとに新しくなることなどを説明して回った」とも。

 かがり火の光で演出された参集殿能舞台に藤井さんが登場すると、神宮という場所からか会場から控えめな歓声が漏れた。藤井さんが観客に起立を要請すると全員が起立し君が代を斉唱してコンサートが始まった。ステージでは藤井さんのオリジナル曲8曲を熱唱。2006年に書き上げ、その年に伊勢神宮に奉納し、2007年発売のCD「君になる」に収めた「鎮守の里」も披露された。そのほか「君が僕を想う夜」「TRUE LOVE」「平凡な雲」「Another Orion」「大切な人へ」「青春」「夜明けの街」を歌い上げた。

 会場に向かって藤井さんは「10月に62回目の式年遷宮が行われる。20年後の未来にもやることが決定しているということは、日本の平和と安泰を象徴しているということ。この式年遷宮によって未来につなげていくということを感じ取ってほしい」と訴え、世界平和を願ってエンディング曲に選んだ「夜明けの街」を歌い上げた。

 この日は立秋で新月。宇治橋の上空には数十匹のアカトンボが舞っていた。

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