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「旅行献血」がきっかけ-20年に一度の伊勢神宮の特別な祭りに参加

「旅行献血」がきっかけ-20年に一度の伊勢神宮の特別な祭りに参加。写真はハートワンで成分献血をする前の山中雅司さん。

「旅行献血」がきっかけ-20年に一度の伊勢神宮の特別な祭りに参加。写真はハートワンで成分献血をする前の山中雅司さん。

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 埼玉県出身の山中雅司さん(30歳)が8月25日、伊勢の献血ルーム「ハートワン」(伊勢市船江、TEL 0120-25-7821)での献血をきっかけに伊勢神宮の特別な祭りに参加した。20年に一度しか立ち入ることができない4重の板垣で囲まれた外宮(げくう)の正殿が建つ特別の神域に入ることも許された。

献血がきっかけで20年に一度の伊勢神宮式年遷宮「お白石持ち行事」に参加した山中さん

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 献血回数96回になる山中さんは、全国の献血ルームを旅行しながら献血するいわゆる「旅行献血」を実行中。これまで宮城、福島、栃木、群馬、埼玉、千葉、長野、山梨、富山の9県にある全献血ルームを制覇する。

 山中さんは「昨年9月、三重にある3カ所の献血ルームを制覇しようと最初に伊勢の地を訪れた時、伊勢市在住の村井さんと知り合った。その後同年11月と今年6月に献血のために伊勢を訪れるとその度に、村井さんに観光案内など親切にしてもらった。そして今回の『お白石持(しらいしも)ち行事』へもご招待いただいた」と打ち明ける。

 約550年前の文献にも記録が残る「お白石持ち行事」は、20年に一度社殿などを新しくする伊勢神宮の式年遷宮の関連行事の一つで、伊勢神宮の正殿の新御敷地に敷く白石を奉献車で運び、市民らが一個一個大切に白いハンカチに包んで奉納する行事のことをいう。計22日間で、77の地元奉献団(約15万7000人)と全国の神社関係者らの特別神領民による奉献団(約7万3000人)が参加する。

 山中さんは「伊勢での対応がとても親切でアットホームな感じが心地よく、(本当は津と四日市の献血ルームで献血をしたいのだが)ついつい伊勢に足が向いてしまう。献血がきっかけで、伊勢の人しか参加できない20年に一度のお祭りに参加させていただき、決して入ることができない伊勢神宮の新御敷地にまで入ることができるなんて…この上ない喜び」と感想を漏らす。

 「献血というボランティアをしながら、さまざまな人と出会い、行った先の地を観光できる喜びは旅行献血ならでは。こういった献血もあることを知っていただき少しでも献血ドナーが増えてくれれば」と訴える。あと4回で100回を達成する山中さんの今の悩みは「100回目をどこでするか?」だという。ハートワン担当者は「伊勢神宮への参拝の行き帰りで、お立ち寄りいただければ」と呼びかける。

 ハートワンの献血受付時間は、全血献血=10時~11時45分、13時~17時、成分献血=10時~11時、13時~17時、金曜休み。

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