今年7月に開催された「鈴鹿8時間耐久ロードレース(通称=8耐)」で8時間を走りきった伊勢市出身の国際ライダー・稲垣誠さん(37)が8月31日・9月1日、 鈴鹿サーキット国際レーシングコース(鈴鹿市)で開催された「アジアロードレース選手権」4戦に高校生ライダーの田中歩さん(17)と共に出場した。
6年連続8度目の挑戦となった8耐には、最年長金山和弘さん(61)と山下剛さん(41)の3人で「Team・橋本組」から出場。転倒やマシントラブルに見舞われながらも最後まで諦めず122周を走りきりチェッカーフラッグを受けた。
現在、稲垣さんは「全日本ロードレース選手権シリーズ」(全6戦)にST600クラス、今回の「アジアロードレース選手権」(全6戦)SS600クラスで、「アケノスピードレーシングチーム」からフル参戦中。全日本戦では1戦目(もてぎ)で4位、2戦目(オートポリス)で15位と3位、3戦目(筑波)リタイア、4戦目(SUGO)13位で総合6位に着けている。一方アジア戦は、1戦目(マレーシア)で8位とリタイア、2戦目(インドネシア)14位と14位、3戦目(インド)10位と11位、総合34人中13位、チームとしては21チーム中9位に。
4戦目となる鈴鹿での稲垣さんは、3回の練習走行で30人中、5位、1位、7位のタイムを出しまずまずの走りを見せた。予選で11位(2分16秒001)に着け決勝レース1を11番スタート。レース1ではスタートダッシュに成功し5位まで順位を上げたが、2周目でコースアウトし11位まで順位を落とした。スタート時から雨交じりだったが、5周目から雨脚が強くなり始めた。6周目で1人抜き、これからさらに順位を上げようとしたところで、8周目にさらに雨が強くなり重大事故が発生。赤旗が提示され、そのままレースはストップに。最終的にレース1は7周で終了、10位で3ポイントが付いた。その後のレース2では、スタート後、第1から第2コーナーで上位に着けた稲垣さんの後方からほかのバイクが接触しそのままコースアウト。リタイアとなってしまった。4戦を終え総合で13位、チームで10位となった。優勝は、レース1・2でともに1位を獲得した中冨伸一さん。
三重高校(松阪市)3年生、松阪市出身の田中さんはアジア戦への出場は初めて。予選で26位(2分18秒993)、決勝レース1では26位、レース2ではマシントラブルで、5周目でリタイアの結果となった。
稲垣さんは「今回はアクシデントが重なったためいい成績を残すことができなかったが、9月6~8日のオートポリス(大分県)と11月21日~23日の中東の国カタールでの2レースが残っている。頑張るので応援をよろしく」と呼び掛ける。