式年遷宮関連行事の一つでご神体を納める器「御船代(みふなしろ)」を新しく完成した正殿内に奉納する「御船代奉納式」が9月17日、伊勢神宮内宮(ないくう)で行われた。
10月2日の内宮、5日の外宮(げくう)で執り行われる「遷御(せんぎょ)の儀」まで残すところ3週間を切った。御船代は、ご神体を納める「御桶代(みひしろ)」を納める船形をしたヒノキ製の器。神様が遷(うつ)る遷御当日、御船代の上にご神体が納められる。
この日は、鷹司尚武大宮司をはじめ、神職、技師ら70人が列を成し参進。正殿で八度拝の後、新宮へ移動し奉納式を執り行った。奉納式は非公開で行われ、神宮司庁広報課によると「あらかじめ東宝殿に納められている新しい御船代を完成させるための儀式を造営庁技師が行い、禰宜(ねぎ)が検知し無事完成を確認すると、東宝殿から運び出し、新しく完成した正殿内に納める」と説明する。
19日には外宮正殿で同様の儀式が行われる。