伊勢神宮式年遷宮のクライマックスとなる「遷御(せんぎょ)の儀」が執り行われる10月2日、内宮(ないくう)正殿屋根の千木(ちぎ)が神宮の杜の中で20年間の役目を果たそうと最後の黄金色の輝きを放った。
10月2日、「御飾(おかざり)」をご奉仕する黒田清子臨時祭主
最も太陽が南中となり太陽エネルギーが最大となる12時30分ごろ、標高355メートルの鼓が岳中腹から、太陽神・天照大神(あまてらすおおみかみ)を祭る神宮の千木が深い緑の中で美しく輝いた。
20年後、再び新しく正殿が造営される時には、木々の成長によってもう見ることができなくなってしまうかもしれない。
神様の引っ越しは今夜8時、内宮で厳かに執り行われる。