徳風高校(亀山市和賀町)のドッグケアコースに通う生徒7人とセラピードッグ4匹が11月2日、デイサービス施設のオアシス(伊勢市宮後)の利用者15人の心を癒やした。
徳風高校の生徒と犬がドッグセラピー、伊勢のデイサービス施設「オアシス」で
同校は7年前、犬のトレーニング、グルーミングなど基礎知識や犬の美容の基礎技術、さらにプロフェッショナルを目指した高度な技術を3年間で習得することができるドッグケアコースを全国の高校で初めて設けた。3年生は各種施設を訪問しアニマルセラピーを通して社会福祉と社会貢献について学ぶ。今回の同施設訪問はその一環。
同校の卒業生で同施設介護職員の瀬田茜さんが「セラピードッグに触れ、そのしぐさを見てもらうなどして利用者の心を少しでも癒やすことができれば」と提案し実現した。
この日は、ルフィ(ラブラドールレトリバー)、ビス(ビーグル)、ホイップ(プードル)、カリナ(ミニチュアダックスフンド)の4匹が活躍。利用者は直接犬に触れたり、犬とキャッチボールなどして楽しい時間を過ごし「おとなしくて、とてもかわいい」と喜んでいた。
「生徒たちにとって施設を回って実践することはコミュニケーション能力を養う絶好の場になる」と同校の多賀敏正さん。同施設施設長の神田隆司さんは「初めてのことだったのでどうなるか少し心配したが、みんな楽しそうに癒されていたように思う。また機会があれば来てもらいたい」と話す。