真珠イカダ浮かぶ英虞湾を臨む丘で、伸び伸びと自由に創作活動を続けるダウン症の作家たちが描いた絵の展覧会が現在、大王美術ギャラリー(志摩市大王町)2階展示室で開催されている。12月23日まで。
ダウン症の作家たちが描いた絵の展覧会-アトリエ・エレマン・プレザン
佐藤肇さんと妻の敬子さんが1990年に、自然豊かな環境で作家たちのもつ感性をより引きたたせようと英虞湾に落ちる夕日がきれいなともやま公園(同)の近くに「アトリエ・エレマン・プレザン」(同)を開設。1993年には アトリエ・エレマン・プレザン東京(現在世田谷区)を開設し現在に至っている。
作品は、既成概念にとらわれない自由なものばかりで独特の色使いが入館者を楽しませている。商業ポスターに絵の具で色を載せたものや、描いた絵をネパールでタペストリーに仕上げたものなど、絵画38点、立体創作物9点を展示する。
同アトリエと多摩美術大学(東京都世田谷区)芸術人類学研究所が今後進めようとしている「ダウンズタウン プロジェクト」のメンバーで佐藤さんの娘にあたるよし子さんは「作品を見ていただき、そのままを感じていただきたい。そして少し立ち止まって、ダウン症という病気についても知っていただきたい」と話す。
開館時間は9時~17時、火曜・水曜、12月28日~1月4日休館。観覧料は、大人=200円、高校生・大学生=100円、中学生以下無料。19日~23日は入館無料。