鳥羽水族館(鳥羽市鳥羽、TEL 0599-25-2555)のエントランス正面にある「コーラルリーフダイビング水槽」の中で3月31日、恒例の水中入社式が行われた。今回で7年連続8度目。
同水槽は同水族館で最も大きなもので、当時世界初の全面ガラスを採用し熱帯の海に広がるサンゴ礁を再現した。通称ナポレオンフィッシュのメガネモチノウオやアオウミガメの「ユウヒ」のほか約100種5000匹の魚たち、55種約650個のサンゴを飼育展示する。水量約800トン、水深5.5メートル、水温26度。
今年の新入社員は計5人でその内の男性2人、東京動物専門学校(千葉)を卒業した20歳の今川明日翔(あすか)さん(横浜市出身)と大阪コミュニケーションアート専門学校(大阪)を卒業した23歳の大北涼介さん(大阪市出身)が、最初の業務命令となる水中での入社式に初心者マーク付きの空気ボンベを背負って臨んだ。
水中入社式では、仲野千里館長からの祝辞の後、辞令書が読み上げられ、水中の若井嘉人副館長から大北さんに辞令書が手渡された。続いて飼育係の先輩からガラス磨き用のスポンジがプレゼントされ、初仕事となる水槽のガラス磨きが行われた。今川さんは水中マイクを通して「1日も早く一人前の飼育係として生き物とお客さまの架け橋となれるように頑張る」とあいさつした。
仲野館長は「失敗を恐れず、常に学ぶ姿勢を持って立派な飼育員になってほしい」とエールを送った。