煎餅の製造販売をメーンにする菓子メーカーのマスヤ(伊勢市小俣町)が、コロッケそっくりな煎餅「コロッケーズ」を発売して間もなく半年がたつ。
「おにぎりせんべい」のマスヤが新商品「コロッケそっくりなせんべい」
三角形の形をしたしょうゆ味のソフト煎餅「おにぎりせんべい」を核に、「欧風せんべい ピケエイト」「クレヨンしんちゃん あられ」などを製造販売する同社。「おにぎりせんべい」は今年で45周年を迎えるロングセラー商品で西日本を中心に子どもから大人まで幅広く知られている。昨年1月に放映されたバラエティー番組「お願いランキングゴールド」(テレビ朝日系)の「第1回駄菓子総選挙」では、全国50社1500品の中から「おにぎりせんべい」が5位にランクインした(1位=チロルチョコ、2位=うまい棒、3位=ベビースターラーメン、4位=都こんぶ)。
新商品「コロッケーズ」は、ポテトを練り込んだコメの生地を焼いたものに、ソースベースでコロッケ風味のタレで味付けし、パン粉をまぶし乾燥させた煎餅。袋にも「この商品はおせんべいです」と赤字で記す。
「形状にもこだわりコロッケのような楕円(だえん)形(120×72×10ミリ)に仕上げ、サクサク感も大切にした。パッケージも5種類を用意し、当社のデザイナーが起こしたキャラクター『5人』が描かれている」と同社営業本部チームの小林大介さん。
同社は、8月に全国のコンビニの「駄菓子コーナー」の商品棚に同商品が並んだことを受け、販売促進キャンペーンを展開。東京、名古屋、大阪、福岡など全国15カ所で8月5日・6日の2日間に10万袋のサンプリングを実施。同13日、15日~17日には伊勢市内で観光客をターゲットに約1万5000袋を無料配布した。
小林さんは「当社のミッションは、いつも変わらないおいしさと、ワクワクドキドキ(ワクドキ)をお届けすること。『おにぎりせんべい』は45年間多くの人に愛され続けてきた商品だが、社内的にはその『おにぎりせんべい』を超える商品の開発に挑戦することも大切なことだと思っている。『コロッケーズ』は、ワクドキ感たっぷりで商品コンセプト、パッケージデザインなど、どれをとっても斬新なものとなった。食べていただければそのおいしさを実感していただけるはず。まずは手に取っていただければ」と話す。
同社は、ホームページ上でオリジナルの4コマ漫画を定期的に配信する「コロッケーズ劇場」や5種類のパッケージを集めて郵送するとオリジナルのコロッケーズ関連グッズがもらえるプレゼント企画「緊急指令 コロッケーズ5人を集結させろ」(9月30日まで)を展開している。
価格は32円。広域伊勢志摩圏内では各コンビニ店のほかスーパーマーケット「ぎゅーとら」(西豊浜町)各店で販売中。