約40人の和服姿の女性たちが11月16日、伊勢神宮外宮(げくう)参道を艶(あで)やかに彩った。
和服を着て参拝することで日本の文化を見つめ直し、日本人らしさを意識し、日々の感謝を神様に伝えようという同イベント。毎年11月に「神楽月 外宮さん参り」、4月に「さくら種月 外宮さん参り」として、伊勢神宮外宮へ着物姿で参ろうと、外宮参道沿いの商店などでつくる「外宮参道発展会」(伊勢市本町)が呼び掛けている。
「おかげ年 神楽月 外宮さん参り」と名付けられたこの日の催しには約40人が参加。外宮参道にある「伊勢菊一(きくいち)」(同)から外宮まで歩いて進み、御手洗(みたらし)で手を清めると2列に整列しながら鳥居をくぐった。参加者は神楽殿で神楽を奉納し、正宮への参拝を行った。
同会代表の山本武さんは「着物を着る機会がないとよく言うが、和装で伊勢神宮を参拝することを提案したい。そして、みんなで参拝してお神楽を奉納し、日本の安寧(あんねい)を願って祈りを一つにすることの大切さを体感してほしい。まずは一度気軽に参加していただければ」と呼び掛ける。