鳥羽水族館に体験型展示新施設-国内水族館で初の「スナドリネコ」展示も

鳥羽水族館に体験型展示新施設-国内水族館で初の「スナドリネコ」展示も

鳥羽水族館に体験型展示新施設-国内水族館で初の「スナドリネコ」展示も

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 今年開館60周年を迎える鳥羽水族館(鳥羽市鳥羽、TEL 0599-25-2555)に3月21日、体験型展示施設「奇跡の森」がオープンする。

【その他の画像】鳥羽水族館の新体験展示施設「奇跡の森」

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 新施設の目玉は、水かきがある前足で魚を捕まえることができるネコ「スナドリネコ」。漁をするという意味の「漁(すなど)り」から付けられた和名で、英名は「フィッシングキャット」。主にインド、スリランカ、ジャワ、スマトラなどの川辺や湿地に生息する。国内では天王寺動物園(大阪市)と東山動物園(名古屋市)にいるが、水族館での展示は同館が初めて。

 岩山と水辺を模した展示スペースには、体長約60センチの雄雌2匹のスナドリネコが新居を構える。副館長で飼育研究部長の若井嘉人さんは「15日に来たばかりでまだ環境に離れていないが、少しずつ慣れさせて、生きた魚を捕まえて食べる様子などを見せられるようにしたい」と話す。「2匹はヨーロッパの動物園で繁殖されたカップルで、2歳半くらい。可能ならば何か芸を覚えて人気者になってくれれば」と期待を寄せる。

 同施設の延べ床面積は475平方メートルで、吊り橋や滝、オオオニバスのレプリカなどを作り、奇跡の森を演出する。体重約40キロのアルダブラゾウガメや約68キロのケヅメリクガメのほか、メラーカメレオン、グリーンイグアナなど約60種約700匹の生き物を展示する。頭を出すととぐろを巻いて舌を出しているミドリニシキヘビが目の前に現れるような展示方法など趣向を凝らした。

 若井さんは「ユーラシアワシミミズク(フクロウ)やハリスホーク(タカ)、ボールパイソン(ヘビ)、フトアゴヒゲトカゲ(トカゲ)などに客が実際に触れることができる『ふれあいタイム』を設けるなど、ハラハラ、ドキドキ、ワクワクを体験できる施設を目指していきたい」と意欲を見せる。

 同21日~4月5日までの期間中、クイズに答えてスタンプを集めた全問正解者に景品を進呈するほか、1日2回の「ふれあいタイム」も予定する。

 開館時間は、9時~17時。3月31日までの入館料は、大人=2,400円、小人=1,200円、幼児(3歳以上)=600円。4月1日からの入館料は、大人=2,500円、小人=1,250円、幼児(3歳以上)=630円。

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