鳥羽水族館の生きた魚を捕るといわれる「スナドリネコ」、人前で漁せず

鳥羽水族館の生きた魚を捕るといわれる「スナドリネコ」、人前で漁せず

鳥羽水族館の生きた魚を捕るといわれる「スナドリネコ」、人前で漁せず

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 鳥羽水族館(鳥羽市鳥羽)の60周年を記念してやって来たニューフェース「スナドリネコ」。生きた魚を捕るといわれているが、入館から1週間、いまだに客の前で漁をしないでいる。

【その他の画像】環境になれないで威嚇するスナドリネコ

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 3月15日から同館の仲間入りをしたスナドリネコは体長約60センチ、約2歳半の雄雌2匹。主にインド、スリランカ、ジャワ、スマトラなどの川辺や湿地に生息するネコで、前足に水かきがあるのが特徴。漁をするという意味の「漁(すなど)り」から付けられた和名で、英名は「フィッシングキャット」。一般的なネコが水を嫌うのに対して、抵抗なく水の中に入って水かきのある前足を使って漁をするという。

 17日に報道関係者を集めて内覧会を行った際には2匹の生きた淡水魚オイカワが水槽の中に放たれたが、報道陣に警戒して見向きもしなかった。ところが、いつの間にかオイカワ1匹が行方不明に。飼育員は「食べたかどうか分からないが、1匹いなくなったということは食べたのかも…」と自信なく答えた。

 一般公開された21日、生きたフナ2匹を同様に入れたが客の前では食べることなく閉館。閉館後、飼育員が館内の掃除をしていると、スナドリネコ2匹がフナを追い掛け始めた。目撃したのは宮本真美さんと竹居桃香さん。2人は「捕まえて~」と応援しながら静かに見守っていたという。「捕ると思わなかったので、雄がフナを捕まえた時には『やった~』と自分のことのように喜んだ」

 広報担当の杉本幹さんは「入館当初は人を見ると威嚇していたが、少しずつ環境に慣れてきたのか、おとなしくなってきた。人の前で生きた魚を捕るようになるまでにはもう少し時間がかかりそう。温かく見守っていただければ」と話す。「奇跡の森」オープニングセレモニーが行われた21日は、漫画「ぼのぼの」の作者いがらしみきおさんも駆け付けた。

 開館時間は9時~17時。入館料は、大人=2,400円、小人=1,200円、幼児(3歳以上)=600円。4月1日からは、同2,500円、同1,250円、同630円。

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