伊勢神宮内宮(ないくう)で春の恒例行事「春季神楽祭」が4月28日~30日の3日間、内宮神苑に設置した特設舞台で行われた。神恩に感謝し、国民の幸福を祈るために毎年春と秋に行われる。
今回の演目は、「振鉾(えんぶ)」「散手(さんじゅ)」「胡蝶(こちょう)」「長慶子(ちょうげいし)」の4曲。
「振鉾」は、邪気をはらい舞台を清める舞とされお祓いの舞、「散手」は、神功皇后が新羅(しらぎ)を攻めたとき大和の神が指揮を執った姿を模して作られた舞で14年ぶりに披露。「胡蝶」は、大きな蝶の羽を背につけた4人が花園で戯れるチョウのように舞う。「長慶子」は舞楽終了を促す曲(舞はない)。
同30日は快晴。青空の下、一般参拝者らは雅な舞楽に足を留めスマホカメラやデジカメでその様子を撮影していた。
一方、大祭の前月末日に、神職らを祓(はら)い清める儀式「大祓(おおはらい)」が同日、内宮第一鳥居内祓所で行われた。鷹司尚武大宮司や高城治延少宮司ら神職はサカキを手に深々と頭を垂れた。