鈴鹿サーキット国際レーシングコース（鈴鹿市）で7月3日～5日、「2015 アジアロードレース選手権シリーズ」第3戦が開催され、SS（スーパースポーツ）600のクラスに出場している伊勢の国際ライダー稲垣誠さんがレース2で4位と健闘したものの惜しくも表彰台を逃した。

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　現在、同シリーズと「文部科学大臣杯 2015 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ」（全6戦）ST600クラスにフル参戦中の稲垣さんは伊勢市小俣町明野出身。小さな自動車修理工場「明野自動車」（伊勢市小俣町、TEL 0596-24-8647）が母体となるいわゆるプライベートチーム（プライベーター）「アケノスピードレーシングチーム」（アケスピRT）のトップライダーだ。現在、稲垣さんのほかに、長崎県雲仙市出身で鈴鹿市在住の奥野翼さんと松阪市出身19歳の田中歩さんなどのライダーが所属する。

　同シリーズには、「イエローコーン・アケノスピードレーシングチーム」としてSS600クラスに稲垣さん、オーストラリア出身のMark Aitchisonさんがフル参戦中。奥野さんは今回鈴鹿でスポット参戦、アジアプロダクション250ccに田中さんがフル参戦する。

　この日、稲垣さんは3回のフリー走行で28台中1位、6位、2位のタイムを記録、予選レースで2分27秒092をマークし3番グリッドからの出走を獲得。決勝レース1は、あえなくリタイアとなったが、レース2では3番手からトップ集団に加わり健闘したものの、11周目で小山知良選手に抜かれ29分13秒166のタイムで4位フィニッシュ（1位との差6秒947）。Aitchisonさんはレース1＝タイム32分42秒313で6位、レース2＝29分26秒363で6位、奥野さんはレース1＝タイム33分17秒866で10位、レース2＝29分39秒947で10位。13周（計75.673キロ）。

　一方、田中さんはフリー走行で35台中20位、8位、7位と調子が上げてきたように見えたが予選では2分47秒571のタイムで16位、決勝レースは16番グリッドと微妙な位置からのスタートとなった。しかしながらレースでは快適な走りを見せ、レース1では22分40秒578のタイムで5位、レース2では20分52秒828のタイムで最終ラップまで2位争いを展開したが惜しくも表彰台に一歩届かず4位に甘んじた。8周（計46.568キロ）。

　稲垣さんは「今年はマシンの状態もよく、トップ争いに絡むようになっている。残りのレースで表彰台を目指して頑張っていきたい」と話す。

優勝は、SS600クラスレース1＝伊藤勇樹さん（32分16秒873）、レース2＝高橋裕紀さん（29分04秒409）、250ccクラスレース1＝山本剛大さん（22分03秒084）、レース2＝山本剛大さん（20分47秒538）。

　アケノスピードレーシングチームは、今年7月23日～26日で開催される「コカ・コーラ ゼロ 鈴鹿8時間耐久ロードレース（通称＝鈴鹿8耐）」へプライベーターとして参戦を決めた。8年連続10度目の挑戦となる稲垣さんだが、同チーム単独での参戦は初となる。