世界一のエステティシャンとして知られる今野華都子さんが主宰する「洗顔洗心塾」の全国大会が7月4日~5日、「神宮会館」(伊勢市宇治中之切町)と「伊勢やまとごころの伝承館『華雅庵(ががあん)』(多気郡明和町)で行われ全国から約250人が集まった。
【その他の画像】伊勢で今野華都子さんが主宰する「洗顔洗心塾」全国大会
宮城県出身の今野さんは日本エステティック協会認定エステティシャン。2004年9月、仏LPGインターナショナルコンテストL6(フェーシャル部門)の第1回大会において日本最優秀賞を受賞。同年12月、世界110カ国の中から最優秀グランプリ(世界1位)に選ばれた。元タラサ志摩ホテル&リゾート(鳥羽市浦村町)社長。五日市剛さんとの共著「運命を変える言葉」(致知出版社)、「顔を洗うこと 心を洗うこと」(サンマーク出版)、村上和雄さんとの共著「運命をひらく小さな習慣」(致知出版社)などを出版。
今野さんは18年前、「顔」の洗い方を指導していたが技術できれいになる人とならない人がいることに気づき、「心」の洗い方が重要であることに注目。「洗顔洗心塾」(「ハッピー洗顔教室」)を通じて全国各地の女性たちに伝えてきた。その後国内を飛び出し、アメリカ、ブラジル、台湾、韓国など世界の各地で洗顔洗心塾が開催されている。これまで受講者は延べ16万人以上。そのほかに日本人の心を教える「古事記に学ぶ華都子塾」、人間の感覚をみがく「スピリチュアルデトックス断食セミナー」なども実践する。
洗顔洗心塾を通して「両面」がきれいに変化した人の体験談などを発表する全国大会は、2007年からスタートし今回で9回目になる。
4日の早朝、伊勢神宮内宮(ないくう)を正式参拝した一行は、神宮会館の大講堂に一堂に集い2人の発表者の話に耳を傾けた。愛知県の澤井夕子さんは失意のどん底を経験していたときに今野さんと出会って経済的にも精神的にも立ち直っていった話を、今野さんのもとで働く西片きよみさんは、殻の中に閉じこもっていた自分自身が今こうして多くの人の前で発表できるようになったことを赤裸々に告白。会場にいたほとんどの人が2人の話に共感し涙を流した。
翌日5日は、昨年斎宮(さいくう)跡地のすぐそば、かつて斎王(さいおう)がみそぎをしたとされる祓川(はらいがわ)の下流域に完成した道場「華雅庵」に会場を移し、会員同士の懇親を深めた。
今野さんは「洗顔の基本は、ゆっくりと息を吐きながら、泡を肌にすべらせること。手に込める力の強さは、自分の心へ向かう強さ。心をいたわるように、ゆっくりと、優しく。そうすることで自分が大切な存在であることに気づく。そして顔を洗いきれいなることが心を整え、本来の自分に戻すことにつながっていく。顔を洗うことと心を洗うことはつながっている。日々の小さな行いの積み重ねが今の自分を作っている」と話す。
「全国大会は来年で第10回目となる。日程は7月2日。伊勢志摩サミットもこの伊勢の地で開催される。来年も伊勢に集まりましょう」と締めくくった。