半世紀以上続く国内最高峰の外洋ヨットレース「パールレース」が7月24日、南伊勢町・五ヶ所湾口に設置したスタートラインをエントリー40艇(参加者329人)のうち27艇がゴールの江の島(神奈川県藤沢市)を目指してスタートを切った。
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五ヶ所から伊豆諸島の利島(東京都)を経由し江の島までの180マイル(約300キロ)のコースをとるパールレースの第1回は、1960(昭和35)年に行われ、横浜から鳥羽を目指すコースで参加艇はわずか4艇だった。第2回からは鳥羽から横浜を目指すコースに変更。第45回から現在のコースになり今年で56回を数える。
今年は台風12号の影響が心配されたが台風が西寄りのコースを取ったため多少のうねりはあるもののほとんど影響なくスタートを切ることができた。スタート時の五ヶ所湾の風は南西の風風速3メートルと、とても穏やかでスロースタートとなった。
参加艇には、元東京都知事・石原慎太郎さんの「CONTESSA XIII(コンテッサ 13)」や九州博多から参加する「SECOND LOVE」などのヨットが集結。スタート時刻の11時に一斉にスタートすると風を受けたヨットが次々に加速して東を目指していった。南伊勢町のゆるキャラ「たいみー」も大きなうねりの中「応援艇」に乗り込み元気よく(?)手(ヒレ)を振って参加者を励ましていた。
河内道夫実行委員長は「台風の影響でエントリーしたものの13艇がキャンセルとなってしまったのが残念だが、天気は最高なのでいいレースが展開されるだろう」と話す。
タイムリミットは、7月26日の14時。参加艇の現在地などはパールレースのホームページで公開中。