伊勢志摩にダンスカルチャーを根付かせようと活動するダンススタジオ「A・U・Z(アウザー)」(志摩市磯部町)の年に一度のダンスイベント「Auzer SPIRIT」が9月23日、阿児アリーナ(志摩市阿児町)ベイホールで開かれた。
2006年から始まり今回で10回目となった同イベントは、同スタジオでレッスンを受ける4歳から50代までの生徒167人が出演、昼と夜の2回の公演を行った。10周年記念公演となった今回のテーマはハロウィーン。「Return to Halloween」と題して会場の装飾もハロウィーン一色に。ステージは、昨年11月からレッスンを繰り返して完成させた全24曲のダンスショーを披露、満席の会場は大いに盛り上がった。
昨年立ち上げた「劇団志摩びと」の舞台で脚本・演出・演技指導などを手掛け、同イベントにも毎年参加しているタレントでダンサーの芋洗坂係長さんもステージを盛り上げ、笑いを取った。プロのダンスユニット「D-BLAST」のキレのあるダンスはステージに立つ生徒らの目をくぎ付けにしていた。
代表の坂本臣由さんは「Auzer SPIRITを初めて10年がたった。当初より生徒の発表会に終わらないエンターテーメント性を重視したステージを目指してきた。今回は10年という節目の集大成としてさらに力を入れてきた。このステージを踏んだ子たちが大人になってさらに飛躍してくれる人生を送ってくれれば」と思いを込める。
志摩市在住の30代の女性は「知り合いの子どもがステージに出るというので初めて見に来たが、こんな田舎でこんなすごいステージが見られるなんて、驚き、とても感動して鳥肌が立った。(志摩市も)捨てたもんじゃないと思った」と率直な感想を述べた。