志摩市のまちづくりグループ「立神四季物語実行委員会」が11月21日、西山慕情が丘(志摩市阿児町立神)で夕日をバックにコンサートを聞きながらボジョレ・ヌーボーを飲もうと夕日コンサート「立神秋物語」を開催した。
点在する島々、真珠いかだ浮かぶ英虞湾、世界遺産・熊野古道のある山々に落ち空を赤く染める夕日はこの時期が最も美しい。今年で15回目となる「立神秋物語」は、解禁したばかりのボジョレ・ヌーボーを夕日の美しい慕情が丘で飲みながら、ジャズライブなどを聞いて楽しもうとする大人のイベント。
同実行委員会は、四季を通じたイベントで地域を見直し盛り上げようと活動する。2000年の夏から開催する「立神四季物語」。春には「立神春物語」として西山慕情が丘までの沿道をウオーキングしながら俳句を詠む「俳句でハイク」、夏には「立神夏物語」として同地区にある立石浦(英虞湾)での手こぎボートレース、冬には「立神冬物語」として昔あった地元の祭り「立石祭り」を復活させるなど毎年地域を盛り上げている。
この日イベントに参加した人たちは、地元のホテルで焼き上げたパンやフランス産チーズなどのオードブル、英虞湾で採れたヒオウギガイとカキ、近くの山で採れたマツタケ汁、おでん、サツマイモスティックなどの料理を食べながら新作のワインを楽しんだ。
特設ステージでは、さえずり会によるコーラス、マッケンジー田中さんによるギター、剱山啓助さんとシリウスによる二胡の演奏、地元小学生によるソーラン、頌(しょう)さんによるトランペットの演奏などが行われた。
初めて参加したというカップルは「地元でこんな素敵なイベントが毎年開催されていたなんて…。とても幸せな時間を過ごすことができた」と満足そうにワイングラスを傾けていた。