イエス・キリストの降誕を祝うクリスマス12月25日16時59分、二見興玉神社(伊勢市二見町)の海に浮かぶ夫婦岩(めおといわ)の間から赤く美しい満月が現れた。
日本神話「天孫降臨」でアマテラスの孫にあたるニニギの道先案内を買って出たサルタヒコを祭る同神社の夫婦岩からは毎年夏至前後に朝日が、冬至前後に満月が出る。いにしえより人々は、この夫婦岩に手を合わせ、人々の幸せを祈る聖地として祭るようになった。
この日、夫婦岩の間から赤く染まった満月が顔を出すと同神社境内に居合わせた人々からは「わぁ~すごい」「きれい~」などと純粋にその美しさに感激する声が上がっていた。満月とクリスマスが重なるのは1977年以来38年ぶり、次回重なるのは19年後の2034年だという。
12月25日にクリスマスを祝い、大みそかには除夜の鐘を聞き、初詣でに出かける日本人。日本のデパートやスーパー、コンビニの陳列棚は年末から新年までのわずか2~3週間に宗教の枠など超越して様変わりする。